10月25日の日本経済新聞医療面に「やせと肥満 どちらが長寿 研究手法で逆の結果も」という特集がありました。見出しではさらに「複数の結果から判断を」というのと「病気予防 疫学を読み解く」というのです。
で、「疫学」は広辞苑によると「(epidemiology)疾病・事故・健康状態について、地域・職域などの多数集団を対象とし、その原因や発生条件を統計的に明らかにする学問。疫病の流行様態を研究する学問として発足。」とありました。
「地域・職域などの多数集団を対象」としているので、人数が多いほど、できるだけ長期にわたるもの方が大抵の場合、よいことになります。ただ、今回の新型インフルエンザのような場合は、人数が少ないうちから感染経路などの解析が必要になる場合は迅速に少ない対象で行うことになります。
「やせと肥満」のようなテーマなどは「多人数、長期」に渡ることになります。調査の時の条件設定の仕方で「研究手法で逆の結果も」ということになりますので、表面的な結果のみを見ずに条件を含めて考える必要があるというのです。そして、学会発表もそれなりに意味はありますが、著名学術雑誌に掲載されたかどうかの方が内容の信頼性が高くなります。
それは、学会の方は「審査」があまり厳しくないのですが、著名学術雑誌では「審査」が念入りに行われているからということです。日本は「統計学的」調査とかの解釈のへたな国は滅多にないのではと思ったりします。
ですから、あのメタボ検診もぼろが出ています。海外では「疫学」が公衆衛生で重要な役目を果たしているということです。
結局は「調査」と「解釈」ですかな。そのために「優秀な人材確保」と「活動に必要な資金の確保」ということになりますね。
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