2008年5月10日土曜日

赤字再建団体の親玉。国の債務残高:849兆円

5月9日に財務省が「国債や借入金などを合算した07年度末時点の国の債務残高(借金)が前年度末比14兆8610億円(1.78%)増の849兆2396億円に達し、過去最高を更新した。」と発表したというのです。
これは、赤字再建団体に指定された夕張市の対人口比率より悪いですね。
この元凶は「土建主体の公共事業」。長年続けてきたため、業種転換できなくなった建設業者しか地域に残っていない公共団体が多いようです。
どうしてでしょうか。農業対策でも基本は「農業土木」です。例えば、ほとんど使われなかった「農道空港」とか「スーパー林道」とかね。地方公共団体や農家に「借金」だけが残りました。
文教行政でも「箱物」をよく作りましたね。「建築」ですな。
道路も特定財源があるからと、大盤振る舞いで必要なところをうまいこと避けていたような気もします。地方公共団体は自主財源を使わずに公共事業ができるとして、活用した結果、地方債の山ができました。
治水治山もね。小さな政府を指向していた小泉内閣(構造改革はよかったですが、首相の精神構造には疑問がありました。)の時、景気が回復しつつあったのに、構造改革の停滞による景気停滞にサブプライローンの影響を受けて税収減にですからね。
景気の停滞感がさらに強まるとことでしょうから、またぞろ、「公共事業」の大合唱が起こるでしょうね。そして、さらなる借金の山。
それと、今の政治の方向は、「活力を殺ぐ」方向のように感じます。
国立大学法人の研究力でも、「兵糧なし」でという大学が多数出てきています。鼻から研究ができないのですね。それをもって、成果がないから運営費交付金を減額するというのです。
研究というのは「人数」がいろいろな大学である程度必要なのです。13大学だけではなくもっと沢山必要なのです。100人でするより1000人の方が良いのです。あのアメリカですら、京都大学霊長類研究所のようなお金にならない施設が霊長類関係だけで5つほどあるというのです。
お金の使い方が間違っているから有効に活用されない、予測の水増しをしたり、正確なデータがあっても先入観で解釈するから間違った判断をしたりして無駄遣いしているから「借金」が増え続けているのでしょうね。

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