2011年3月16日水曜日

経験が思考の範囲を決めている?

 今回の東日本大震災では、大変な被害があり、被災された方々にはお見舞い申し上げます。
 ところで、情報が出てくるにつれて防災での?というのがいくつかありました。その一つが地震とかの災害規模の想定ですね。今回のでは、よく「想定外」というのを聞きます。
 悪いですが、南三陸町の町長の話ですと、津波の大きさが1960年のチリ地震による津波の強さを想定していたというのです。スマトラでの津波はもっと大きかったですね。それと、地球の反対側から来た津波と目の前のプレートで起こる津波の大きさの違いが想像できなかったのは「経験」かな。チリ津波より大きいのがきたら、防災というのは「避難」しかないでしょうし、実際、皆さん必死に避難されているので「想定外」とかいうのは、ここでは大した意味はないですが。
 この三陸沖でのプレートによる地震は、専門家も「単発」と推定していたみたいです。その結果が、原子力発電所とか、各地での行政やその他の防災にも出ていたのでしょうね。過去の記録でも「連発」はなかったと思います。「南海地震」「東南海地震」は連発での記録があるのでそれなりに対策をしているようです。
 その個人自身の経験だけではなく、その地域の過去の経験も思考の範囲に大きな影響を与えているような感じがします。プレートによる地震は、時として、連発による超巨大地震を必ず、プレートの境目では世界どの地域でも起こる可能性があり、実際に起こってきているのですね。超巨大地震は世界でみれば、数年から数十年に1回くらいで起こっているようですが、特定に地域で見ると超巨大は相当長い間隔が開くことがルので「想定外」となってしまうのでしょうね。
 地震のことで書きましたが、多くの事象で「経験による想定」で思考が止まっている例が観察されます。国会議員に多いような気がします。

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