2012年10月14日日曜日

姫路の日本触媒の事故と原発の事故から思うこと

 日本触媒姫路化学工場で爆発事故がありました。新聞によると係員の化学物質に対する知識の問題が取り上げられたりしていました。岩国の事故でしたか、プラント全体で使われている化学物質の反応性がわかっていたらやらないであろう普通の非常時操作だけをしたようです。最近感じられることは現場力の低下かな。  そして、これの遠因としては会社幹部の製造現場での状況を適切に理解できないようになってきているのかも。化学反応というのは「連鎖反応」もよく使われますね。普通ならどうってことのない状態でも非常時には反応が爆発的に進むことも。最悪どのようになるのかの想像力の欠如が現場では出来なくなってきているのでは、ということは経営幹部に非常時に最悪どのようになるとかという想像力の欠如ですね。  原発でもアメリカから「電源喪失」についての対策が求められたのに日本はすべての原発でしていなかったですね。「外部電源が長時間喪失することはない」とかいってですね。阪神大震災で家庭用ですが、電気の復旧に手間取っていました。あの震災より巨大な地震に見舞われたら、長時間外部電源喪失の可能性が想像できなかったようです。そして、GEのいいなりでつけた非常用装置をまともに使えなかったというのが実態でしょうね。  スリーマイル島の事故の際、「日本では起こりえない」とか見栄を切っていましたね。ですから、現場の運転員に訓練をしていなかったのでは。それも役にたつ装置を実際に作動される訓練をね。海水注入もなぜアメリカからもいわれなければならないのでしょうか。東電幹部には「廃炉費用」の金額だけしか想像できなかったのでしょうね。  これらの要因の一つに日本でしかといっていいような「文系理系」の分野わけですかな。ですから、初年度の事業仕分けで「2位ではダメなのですか」と世界の科学技術情勢を全くわかっていないアホが威張って日本を潰しかけるわけですね。  もっと幅広く深く勉強しましょうよ。 この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。

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