2013年3月3日日曜日

リスクを取る経験から逃げる日本

 日本銀行の新総裁に黒田氏がなるようですね。積極的な金融緩和をする感じです。そして、積極的な緩和をするでしょうが、企業や国民にはお金は回らないのでは。お金を回すのに公共事業とかを増やし、国債増発で日銀引き受けになると悪いシナリオの悪性インフレになる可能性があります。  この理由は、バブル期に土地担保融資で焦げ付きましたね。「風が吹けば桶屋が儲かる」式の推論すらできずに「土地担保→リスクなし」と単純に思い込んでしまったためです。その結果、過去から延々と続くリスク回避策の「連帯保証人」などに頼るように。大学新卒採用でもリスク回避できると思い込んでいる「ブランド志向」(どちらも)。中途採用ができない。女性社員が子育てができ、生き生きと働いている企業の方が業績がよいとかいうのに制度を変えることへの挑戦もできない企業にリスクを取っての発展は望めないのでは。  銀行の引きこもりでお金が市場に流れないし、雁字搦めの規制で新規事業や旧来からの事業の拡大は望めないです。規制緩和は既存業者にとってはリスクを伴いますが、さらなる発展は望めないですね。リスクを取らないと発展できないのですよ。ソフトバンクのリスク取りで、ある意味、運良く携帯電話会社を買収できたことから、今日の携帯電話業界の拡大があったのでは。運輸業界でもヤマト運輸のリスク覚悟の挑戦(運輸省との戦いを含む)があって、規模は拡大しました。脱落したペリカン便などがありましたが。ゆうパックも続くみたい。でも、通販業界は拡大できました。通販なら全国どこでもよいのです。「ジャパネットたかた」は長崎県で起業したと思います。  リスク回避のみにキュウキュウして新規事業の眼を潰してきたのが日本かな。確かに新規事業の方がリスクは高いですが、見抜くのが眼力ですね。その眼力がないから「バブル」が起こるのです。どこの国でも「バブル」は起こっています。でも、「新規」にも挑戦できている部分は日本より多い気はします。「リスク取り」ね。だから、再挑戦の芽も摘んでいるのですね。 この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。

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