2017年4月15日土曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No242

リハビリでは無理をしないようにね。   感覚麻痺がどうして筋緊張亢進や痙縮や拘縮に陥りやすいのか。   筋力発揮にどうして「楽に作動する関節可動域が必要なのか」についてね。   どうして、健常者風のよい動作がよいのか。   健常者風動作をしたいのにやりにくい要因の一つは「感覚」にあります。   歩行の状況と歩幅。   脳卒中リハビリでの日程的目標。はい、なかったです。  4月3日(月)、ある方がブログに「一番大事な回復期初期に無理やり麻痺側の身体に負荷を賭けると逆効果になった経験です。」で、「後の祭り・・」と後悔されています。理学療法士さんの言うようにしておけばよかったとね。この方の出血部位とかは判らないのですが、無理されたことはこのブログの以前の投稿にありました。トイレに籠もって・・でした。私は車椅子着座による両足ちょこちょこ歩行にしても四六時中していたわけではないです。東京の市場が営業中はPCで見ていたし、DVDも見たいしでしたからね。それどころか、OTで腕の緊張度が上がってくると「もう今日は・・なのでうまくできない。しばらく休息ね。」とかでした。筋緊張亢進にして何になるのという感じでした。今も。リハビリでマッサージをしてもらい、「楽な外力による関節可動域確保動作」をしてもらってのんびりしていたら、初期症状から見たら「奇跡的回復」とリハビリ病院でいわれたのですよ。そうそう、睡眠時間以外は車椅子生活でした。夜熟睡したいので昼寝はしない、ベッドで横にならない、・・・でした。自主リハビリもサボりましたが、関節可動域確保については必要最低限はしていましたよ。自主リハビリをサボった理由は一人にするのはつまらないですね。可動域確保動作は根を詰めてするものでもないのでね。また、リハビリは体の状態に応じてしかできないので入院中はある意味暇でした。食事は持ってきてくれるし、行動は制限されているから、遊びにも行けないし、車椅子に乗っているので草臥れないしね。感覚麻痺では、私は感覚麻痺なので人体の仕組みと経験から、リハビリで必要最低限が「楽な外力による関節可動域確保動作」で、感覚神経系の回復具合に応じて徐々に強度の高いリハビリをできるようになるということです。これが、また、時間がかかります。「奇跡的回復」といわれた私でも時間が必要なのでした。  4月4日(火)、感覚麻痺がどうして筋緊張亢進や痙縮や拘縮に陥りやすいのか。運動中枢系のダメージだけですと、感覚系は無事ですから起こりにくいとおもいますが、廃用症候群の可能性が高くなると思いますので、こちらの対策をする必要があると思います。「楽な外力による関節可動域確保動作」でも廃用症候群予防効果はあると思います。調べてね。ボトックス療法の仕組みを調べていて解ったことです。筋肉の緊張をどのような仕組みで緩めているのかということね。緊張を緩めることができなくなったのが筋緊張亢進や痙縮や拘縮ですよ。運動神経系興奮ニューロンの神経筋接合部に作用するボツリヌス菌毒素を使用しています。興奮ニューロンの神経筋接合部に毒素が入っていって神経伝達物質を放出できないように一時的に内部を破壊するのです。だから、量が多いと死にますよ。史上最強の毒素ですからね。注射は非常に慎重にする必要があるので研修を受けた医師に限られています。ようは、興奮ニューロンが興奮状態のままになって仕舞ったということですよね、筋緊張亢進や痙縮や拘縮は。健常者ではどのようにこの興奮を解除しているのかというと運動神経系抑制ニューロンを活性化しているのです。この抑制ニューロンを活性化するには筋肉等からの感覚情報が必要なのです。感覚麻痺では感覚情報が脳に届かないか処理できなくなっていますから、抑制ニューロンを活性化できないのですよ。抑制ニューロンにダメージを与える病気に破傷風があります。重症になっていくと四肢等ではそっくりさんと思います。抑制ニューロンを活性化できていないから、簡単に筋緊張亢進や痙縮や拘縮になっていくのですよ。抑制ニューロン以外の方法で、マッサージとかですと興奮ニューロンの興奮解除には時間が必要になると考えられるのです。それも、完全にはできないと思います。それらが積み重なっての痙縮とかですかな。破傷風の毒素も史上最強の毒素といわれています。だから、痙縮とかにしないようにね。  4月5日(水)、筋力発揮にどうして「楽に作動する関節可動域が必要なのか」についてね。健常側をよく観察してください。筋力を発揮する前の状況をね。上肢では肘伸ばしたり、指を伸ばしたりしていますね。そのときに渾身の怪力で伸ばしていますか。楽に伸ばしているでしょ。筋肉は自力では伸びることができないので他の筋肉に引き延ばしてもらっているのです。そして、どの位伸ばせるかは関節可動域の範囲で決まってきます。可動域が狭い方は引き延ばされる量が少なくなるので筋力発揮のための収縮できる範囲は短くなって筋力が発揮できなくなります。引き延ばすのに筋力が消費される方は差し引きの筋力に減少します。だから、「楽な外力による関節可動域確保動作」ができるということが重要なのですよ。下肢では大抵筋力発揮は伸筋によるので楽に股関節や膝関節・足首関節とかが曲げることができるということが第一なのですよ。これで、伸筋が引き伸ばされるのです。上肢も下肢も引き伸ばされた筋肉が収縮するときには引き伸ばした方は収縮しているのでその筋肉を引き伸ばすことになります。この引き延ばしに筋力が消費されると動作に筋力が使えないことになるのですよ。「筋力=脳の筋収縮命令力×筋肉の収縮できる長さ×筋肉の質」なのですが、脳卒中で脳の命令力が低下しているかなくなってしまっています。筋肉の方は発症直前のままですよ。命令力がゼロになると筋力ゼロですよ。ゼロに何をかけてもゼロになるのですよ。よって筋力ゼロね。筋肉の問題ではないのです。脳の問題です。てなことで、動作の前に筋肉は楽な外力で伸ばしてもらう必要があるのです。関節の動きも悪いと関節を動かすのに筋力が無駄遣いされます。よく考えてみてね。  4月6日(木)、どうして、健常者風のよい動作がよいのか。悪筆は修正しにくいですね。お箸の持ち方も修正しにくいですね。脳卒中では脳卒中で動作とかの脳の手引きが崩壊して作り直す必要が生じたのです。この時、よくない動作をしていると、それの状況で脳の神経回路が再建されて固定化されてしまうのですよ。だから、悪い癖がなかなか直らないのですよ。で、そのまましていると関節可動域が悪い癖に合うように固定化されますよ。棒足ぶん回しからの健常者風への修正は遅くてもリハビリ病院入院中に始めた方がよいと思いますが。前提は関節可動域があるということですよね。脳は繰り返されている動作を手続き記憶として神経網の配線として作り上げてしまうのですよ。ただ、この配線、大抵は強固なので「昔取った杵柄」とかの言いぐさがあるのですね。また、痙縮等にしてしまうと脳の配線も痙縮に応じた配線になって仕舞う恐れもね。ですから、ラジオ体操程度の健常者風動作が楽にできるようなのがよいので、「楽な外力による関節可動域確保動作」を軽視しないようにね。「ラジオ体操風」と「風」を入れているのは「ラジオ体操」を脳卒中発症前のようにはできないからですが、一見できてる風にはできるようにはなると思います。歩行でも健常者風が楽でスピードも出せます。楽ということは距離も出せるのですよ。楽だから、健常者は健常者風歩行をするのです。腕とかでも健常者風動作の方が効率がよいですよね。また、人間の仕組みも健常者風が効率がよいようにできているのですよ。だから、ロボットも人間風を目標の一つにしていますよね。脳は四肢を使うようになってから、特に上肢を使うようになって発達したといわれています。楽な筋力での細かい作業とかね。  4月7日(金)、健常者風動作をしたいのにやりにくい要因の一つは「感覚」にあります。感覚麻痺なのでよくわかりますよ。例えば、テーブル上の物体を目を閉じて探して掴んでみてください。物によりますのでいろいろな形・大きさで試してみてね。健常側では楽にできるのが麻痺側ではしんどいですよね。緊張しますよね。歩行でアイマスクをすると・・ね。感覚情報がないと動作に支障をきたすわけです。その感覚情報には視覚情報・皮膚感覚情報・筋肉感覚情報があるのです。脳の障害の部位によってこの3つの感覚情報のいずれかか、複数か、すべてが途絶することになるのですよね。その部位管轄の動作の制御を他の部位の管轄感覚でおこなうことになるのですよ。制御装置のない自動車(当然ハンドルやブレーキなしね)に乗って走行させる気になりますか。不足する感覚を残存の感覚で補おうとするのですよね。アイマスクして見えない状態でアイマスクなしと同様にスタスタと歩けますか。まあ、感覚麻痺の方は健常側と麻痺側の動作の具合の違いを感じてください。麻痺側は緊張度が高いですよね。この高緊張を続けていると筋緊張亢進→痙縮→拘縮と順々に進むことになるのですよ。高性能のセンサー満載の人間です。この高性能のセンサーからの情報が使えないのが我々感覚麻痺なのです。回復は適切適度な刺激を与えて、脳での神経細胞間のつなぎ替えができて、新しい配線での調整ができたというのが必要なのですよ。そのとき、悪いパターンの刺激を与え続けると悪いパターンが手続き記憶として形成されることになると考えています。脳での神経細胞間のつなぎ替えは起こっていますよ。起こっていないのなら結構早い段階で回復は止まりますよ。でもね、いつまで続く「つなぎ替え」です。生きているうちに完了するかな。  4月8日(土)、歩行の状況と歩幅。状況というのは「健常者風」か「棒足ぶん回し」か「尖足バッチリ」とかを含みます。私の歩幅はボチボチの時には70cmは超えていると思います。意識しての20mでは26歩や27歩でした。疲れてきたりすると狭くなりますが、それなりの歩幅を確保できていると思っています。だから、もし、自宅からリハビリ病院まで歩くと10000歩ぐらいになると思います。双方の最寄りのバス停間が6.8kmとあったのでね。歩幅をこの程度に確保できるのは健常者風歩行ができるからだと思います。で、リハビリ病院退院直前の歩行速度測定で6分420mというのでしたから、1分70mですよね。歩幅70cmで1分に100歩となるので計算が合うわけです。健常者風歩行が速度を出せるのは楽に歩幅を確保できるからですよね。健常者風歩行リハビリの条件は下肢の関節可動域が適切に確保されているというのが必須ですよ。だから、歩行リハビリの前に関節可動域の確保かな。というか、普通は発症時には関節可動域あるまくりのフニャフニャなのだから、この関節可動域を失わないようにしておくだけということですよね。救急病院入院中は「楽な外力による関節可動域確保動作」でよい感じがしています。でも、生活態度とかでそれなりの取り組みが必要ですけどね。股関節・膝関節・足首関節の曲げ伸ばしを時間単位でおこなうことかな。私は日中車椅子生活で確保しました。股関節直角程度・膝関節直角程度・足首関節直角程度の座り方ね。ベッドで寝ていると関節は伸ばしている方ね。車椅子等に座ったときに直角程度にして、何時間か座っているというものね。だから、「時間単位」なのです。救急病院入院中に「曲げたり伸ばしたり」を何時間も繰り返してできるわけはないですよね。  4月9日(日)、脳卒中リハビリでの日程的目標。はい、なかったです。ひたすら、「楽な外力による関節可動域確保動作」でしたよ。甘く見ていたというのは1~2週間で判りました。で、今は数十年単位と思うのですが。でも、なぜかリハビリ病院では初期症状から見て「奇跡的回復」だったようです。どうしてでしょうね。闇リハは絶無です。リハビリ病院での最初の土曜リハビリ(いつもと違うセラピストさんがおこなう場合が多い)で90mを杖なしで歩かされたときに「なんでこんな長距離を歩かせて」と思いましたよ。体の準備ができていないのにとね。もっとも直ぐに補助できる体勢で後ろからからだったと思います。救急病院では狭いリハビリ室内での杖歩行を平日のみ少ししていた程度でした。でもね、日中車椅子生活が関節可動域確保には有効に働いていたようです。股関節直角程度膝関節直角程度足首関節直角程度になるように車椅子では座っていました。リハビリ病院では車椅子着座による両足ちょこちょこ歩行なるものを本格的に始めていました。踵着地の足指での蹴りでした。下肢はリハビリとこの車椅子着座による両足ちょこちょこ歩行ね。上肢は腕伸ばしと指伸ばしとチラシパイプ重量挙げスタイルぐらいですよ。楽な力での関節可動域確保動作につきます。ですから、リハビリでの180日説は知っていましたが別段焦ることはなかったです。基本は脳での神経細胞間のつなぎ替えが起こっての回復だと思っていましたので、それまでは、「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」でボチボチをセラピストさんと雑談をしながら、体の様子を見てもらいながらリハビリをしようとね。で、意識不明もありの左半身完全麻痺程度で、救急病院34日間入院でしたが、リハビリ病院は3ヶ月半で健常者風歩行で退院しました。自宅の改装工事に退院は少し遅らせたのでした。上肢の方も某大学のリハビリ関係学科開発のテストで結構高スコアを取っていましたよ。楽な力で使える関節可動域があるかどうかということでした。未だに根を詰めてリハビリをすると筋肉が硬直しそうなので注意しています。硬直というのは筋緊張亢進状態が初期症状だと思います。

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