2017年4月9日日曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No241

いつ頃から、「横歩き」や「後ろ歩き」ができるようになったのかははっきり覚えていません。   最近、今までになく筋肉が硬直している感じがします。   微妙な筋力でのバランスを取っている仕組みについて。   歩行速度測定の思い出。   リハビリの失敗で多いのが「焦り」みたいですね。   脳卒中リハビリでの回復での注意点。   片麻痺で雨の日に傘をさして歩くこと。  3月27日(月)、いつ頃から、「横歩き」や「後ろ歩き」ができるようになったのかははっきり覚えていません。蟹歩きはリハビリ病院でやっていました。大きな姿見の前でもね。後ろ歩きは入院中は試みていないのかもね。横歩きに蟹歩きではなく、左右の足を進行方向の横向きに出してというのもありますが、できますよ。なにせ、視床出血意識不明もありの左半身完全麻痺程度でしたからね。ですから、結構な人混みの中へもいけるのですが、やはり、人混みはできることなら避けたいですよね。結局は下肢の関節可動域がどのぐらいあるかでですよね。普通にリハビリをしていたら、筋力的には問題はないと思いますが、やはり、関節可動域ですね。四肢で筋力を発揮しているときの関節の動きをよく観察してみてくださいね。そして、筋肉の太さ等もね。上肢ですと、腕を伸ばしてから筋肉に力を込めますよね。まずは「腕伸ばし」があってからね。、そのときの肘関節はどう動いていますか。上腕にある筋肉の太さの変化も見てね。力を入れようと思う方はまず伸びますよね、そう、弛緩しているのですよ。その後、収縮させての筋力発揮ね。縮んだままでは新たな筋力は出せないのですよ。縮んだままで生活動作ができますか。できないので弛緩できるようにするのですよ。痙縮等になって仕舞った方は仕方なしにボトックス療法をね。拘縮は諦めかもね。廃用症候群にも注意してね。そうそう、筋肉は自力では弛緩できないよ。他の筋肉に伸ばしてもらっているのだよ。四肢では対になっていますよね。屈筋と伸筋ね。屈筋が縮むと伸筋が伸びるというようにね。  3月28日(火)、最近、今までになく筋肉が硬直している感じがします。今日、マッサージしてもらってどのような感じか聞いてみますけどね。筋肉自体は緊張していないのに筋肉関係の感覚神経からの情報が大脳等に伝わり始めて、リラックス状態を探っているためかもね。以前とは情報の入力レベル等が違っているために「リラックス状態が判らない」ということでしょうね。リハビリでよく「力を抜いて」とかいわれるときがあるのですが、私は力を入れていないつもりなのです。これも、運動神経系と感覚神経系が協調できていないためですよね。「肩の力を抜いて」というあれですよ。力んでいるはずではないのに力んでしまっているとかね。我々はというか、感覚麻痺ですと、運動神経系興奮ニューロンの興奮を抑制する運動神経系抑制ニューロンを活性化できないので運動神経系興奮ニューロンが興奮状態のままになりやすいので力が抜けなくなりやすいです。運動神経系抑制ニューロンを活性化するためには感覚情報が必要なのですよ。筋紡錘や腱ゴルジ装置、各種の皮膚感覚などからの感覚情報がね。だから、「力を抜く」ということが難しいのですよ。上手に力を抜きましょうね。  3月29日(水)、微妙な筋力でのバランスを取っている仕組みについて。といってますが、普通の生活動作の多くはこれですよ。お箸を渾身の力で持ちますか。普通は楽に持ちますよね。これが「微妙」というのに当てはまるのですよ。簡単にいうと屈筋と伸筋を交互に非常に短時間で収縮と弛緩を繰り返しているのです。微小な収縮と弛緩をね。運動神経系興奮ニューロンを興奮させて筋収縮を起こさせたら、それを筋紡錘や腱ゴルジ装置などからの筋肉の感覚情報と皮膚感覚の触覚や圧覚等の感覚情報などを統合して収縮の加減についての命令を出し直すのですよね。短時間で繰り返しね。この大脳と小脳の間の情報をやり取りする視床に出血したわけです。だから、力の加減ができないのですよ。視床だから感覚情報自体が大脳に届かないしね。こんな状況で無茶なリハビリをすると屈筋も伸筋も興奮状態、収縮したままになりやすいですね。突っ張った状態ね。微妙な筋力調整なんてできなくなりますよね。だから、「筋肉を固めない。」なのですよ。筋肉を固めたら、関節動作ができなくなってきます。そうすると、関節が錆び付いてきますよね。だから、「関節を錆び付かせない。」なのですよ。腱も柔軟の方がよいので「腱を固めない。」なのですよ。この3つの「・・ない。」ができていたら「楽な外力による関節可動域確保動作」ができるはずだしね。「楽な外力による関節可動域確保動作」ができるのなら「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」ができているのですよ。そうすると、いろいろな関節運動ができるようになっていきますよ。ロボットリハビリは関節運動ができるという前提ですよね。  3月30日(木)、歩行速度測定の思い出。リハビリ病院転院して直ぐに杖歩行で10mの時間を測定したら38秒といわれました。退院直前ですと、6分で420mといわれました。測定したのはこれだけです。初期症状は意識不明もありの左半身完全麻痺程度でした。で、その後は測定したことはないです。このような歩行速度が出せるようになったのは関節可動域があるということね。関節可動域があるから健常者風歩行リハビリをしてくれたのですよ。健常者風ができるようになってからスピードアップしたのですよ。順序は健常者風歩行ができるようになるというのが先で、スピードアップは後です。地下鉄のあるようなところの地下街でビジネスマンと同程度の歩行スピードを相当距離を保って歩行ができるようにね。ただね、自宅からリハビリ病院まで(7kmぐらいかな)歩こうかと思って止めたのは、足を少し痛めてしまったというのがあってね。一日の歩数は痛めていた期間は通常時の10%も減らしていなかったですが。病院までですと、一気に10000歩強になってしまうのです。いつもは4~5000歩を一日に3回での15000歩なので躊躇してしまったのでした。次の冬に挑戦してみたいです。冬にする理由は紫外線怖い。普通の人は60分で4000mぐらいですかな。  3月31日(金)、リハビリの失敗で多いのが「焦り」みたいですね。先日、あるテレビ番組でマラソンの瀬古選手が足首捻挫からのリハビリで語られていました。焦ってよい方の足を痛めて、次は回復してきたほうを痛めてとかでした。ブログ村の脳卒中カテゴリーでも過去丹念に読んでいたときに気がついたある方も焦っていたという風に感じました。大体から「動き始めたから、即、筋トレ(極端ですが)」は焦りですよ。運動神経系と感覚神経系が揃って働ける場合に筋トレというかトレーニングは有効なのにね。四肢も嚥下も感覚神経系と運動神経系が揃って働ける場合に本格的リハビリができると考えられるのですよ。それまでは廃用症候群にならないようなリハビリから始めて、四肢では「楽な外力による関節可動域確保動作」とかで脳の回復状況に応じてのリハビリを地道にするしかないのですよ。地道に可動域優先をしていたら、廃用症候群にならないようにしていたら、リハビリ病院で初期症状から見たら「奇跡的回復」といわれましたよ。ということは焦った方より早くなってしまったのかもね。今も訪問リハビリで関節可動域の範囲の広さで感心してもらっています。健常者以上に可動域があるとね。で、「動画と静止画」カテゴリーにあるような動作が途切れることなくできているのですよ。公園の道なきところも歩いていますしね。脳の回復より絶対に早くすることができないのが脳卒中リハビリです。これを守ってリハビリをしていたら、なぜか「回復が早い」といわれたのです。なぜなの。  4月1日(土)、脳卒中リハビリでの回復での注意点。四肢においては「楽な外力による関節可動域確保動作」ができるかどうかはすべての人で後々回復に大きく影響すると考えていますが、自力での動作の出来具合は脳の損傷次第なのですよね。また、発症直前の四肢の具合ですよね。もっとも、他の部位でもですが。そして、脳の回復具合というは傷口が治癒していくようにはまったく見えないですよね。なので、単純に「動かせ出せた→脳が大体回復した」と勘違いして・・に陥ったりすると、昨日の「焦り」となって回復しなくなりますよね。ですから、他の方が回復していったというのは希望にはなりますが、同期間で回復するという保証ではないのですよね。また、他の方が痙縮とかになっていったというのを確認できた場合は「どのようにしていたから痙縮になったのか」は非常に参考になりますよね。痙縮とかにならないようにする方法が見つけやすくなりますからね。この病気、リハビリでの成功例は「楽な外力による関節可動域確保動作を維持していたら各自の状況に応じて回復しやすいですよ」というぐらいかもね。「・・さんができたから、わたしもすぐにできるようになる」とかはならないと思います。リハビリでは焦りを排除することが第一かもね。そして、いつ果てるかも判らない地道なリハビリを続けることができるかですよ。リハビリには近道はないですよ。脳卒中では脳での本格的修復があって後に本格的な回復リハビリができるということをね。仮修復というのもあると今回感じています。「とりあえず動かせる」ということね。これ、生活動作に使えないものね。「楽に生活動作ができる」というは脳の本回復後ね。焦らない、焦らない。  4月2日(日)、片麻痺で雨の日に傘をさして歩くこと。今は普通に傘をさして歩いていますが・・・。この道のりについてね。思うに健常者風歩行ができるというのが傘さしには有効ではとね。で、健常者風歩行の基礎は関節可動域が確保されているということですよね。また、上肢においても怪しげでもある程度は役に立つような姿勢維持ができるかもね。こっちの方は麻痺腕で傘を持ち、肩と首で傘の柄を支えるのですけど、チョイチョイずらせてしまっていました。また、「しんどい」で何時の頃から、健常側で傘ね。杖は?。やはり、雨の日も杖を持って歩こうと傘兼用杖を使い始めました。傘をさすと、杖でお空をついています。話を戻すと、やはり「関節可動域」に行き着くかもね。下肢も上肢もね。リハビリ病院での歩行リハビリではできる限り「格好良く」というのを目指しました。姿勢で格好良くというのは杖に頼らないということですが、闇での歩行リハビリはしていないですよ。姿勢等が悪くなる恐れがありますものね。で、単独歩行が許可された頃には杖は指示棒となっていましたかも。本当に病棟内歩行許可までは車椅子で暴走していました。あの車椅子着座による両足ちょこちょこ歩行ですよ。股関節も膝関節も足首関節も使えたからの暴走です。この暴走、車椅子ですから力要らずでした。そう楽な力での関節可動域確保動作になっていたのでした。関節可動域があるので健常者風のリハビリでした。健常者風はできるようになると杖要らずになっていきました。すると、両手が使えるのですが、一応、今も杖を持ち歩いています。そう、持ち歩いています。

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