2021年6月12日土曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No459

脳卒中後リハビリで感じたことに「脳はそこら中の筋肉に収縮命令を出している」ということです。   脳卒中後のリハビリは脳が回復するまでの時間稼ぎであり、脳の回復の促進でもある。   神経系は興奮ニューロンと抑制ニューロンが適切に働いて問題なく活動できるのです。   「不動による拘縮の予防が最も重要である」とね。動かさないことの弊害ね。関節可動域練習や坐位等でのポジショニングとかね。発症当初からね。   ワクチン開発に対しての国の補助金について。   脳卒中リハビリで困ること。「感覚麻痺の怖さを判っていない」ということかな。   ボトックス療法についてね。神経ですが、「神経細胞」でネット検索してくださいね。  5月31日(月)、脳卒中後リハビリで感じたことに「脳はそこら中の筋肉に収縮命令を出している」ということです。四肢の関節を曲げるときについでに伸ばす筋肉にも収縮命令ね。上肢は屈筋の方が強力なので曲げることができますが、伸ばすときに問題ですよね。収縮命令を出している運動神経系興奮ニューロンは興奮してしまうと容易に興奮を押させることができないのです。だから、屈筋が収縮したままになりやすいのです。下肢では伸筋(膝等の関節を伸ばす方)の方が強力なので膝関節が伸びたままにとかね。救急病院入院中に「そこらじゅう・・」がわかりました。なので、上肢は他動で腕伸ばし、指伸ばしがリハビリの中心ね。下肢は体重と車いす活用の関節曲げね。筋力の弱い方が収縮しやすいように強力な方の筋肉を外力で伸ばし続けたわけですよ。ストレッチは非力な筋肉で強力な筋肉を楽に伸ばす体操かもね。リハビリ病院で歩行リハビリが始まってもリハビリ時間だけが結構続きましたよ。「車いす着座での両足活用ちょこちょこ歩行」みたいな理学療法士に教えてもらった関節動作促進歩行を退院日まで毎日ね。OTは緊張が高まってきたら「緊張が高くなってきたので休息します」といって休息しましたよ。その点、下肢は鈍かったのかな。病棟等で杖歩行を始めたのは健常者風歩行のリハビリで成果がみられて、許可されてからです。この許可後も毎日「車いす着座での両足活用ちょこちょこ歩行」を続けていた訳ね。運動神経系興奮ニューロンの興奮の解除は運動神経系抑制ニューロンによる抑制性神経伝達物質の放出があってです。痙性が高くなっていくにつれて生じる問題は痙性を高めないようにするリハビリで予防するのが一番かな。筋肉は収縮はできますが伸びることはできないのです。他の筋肉に引き延ばされるのです。この引き延ばされるときに収縮しないように躾けをすることね。重症度が上がるほど筋肉の引き延ばしリハビリが必要になると考えています。発症直後から筋肉と運動神経の性質を正しく理解してリハビリをおこなう必要があると考えています。最初からできるだけ緊張を高めないようにね。一旦痙性を高めてしまうと緩めるのは至難の業と考えられるのです。ところで、ナンバ歩きはどうなりました。人間は関節動物です。関節が楽に動かせての動作です。発症直後からこの前提でした。  6月1日(火)、脳卒中後のリハビリは脳の回復するまでの時間稼ぎであり、脳の回復の促進でもある。脳に障害が生じたのみの脳卒中ですよね。たとえば、手足は無傷です。でも、動かせない、感じないですよね。脳にのみ問題が生じただけです。ですから、脳の問題が解決されるまでできるだけ発症直後に近い状態を維持できればよいわけですが・・。そこでリハビリで脳の回復するまで時間稼ぎと日常生活上役に立つことができればということです。感覚麻痺ですと手足は結構動かせるようになりますが・・。動かせるだけね。そこを無理すると歩ける場合もね。ただ、脳から筋収縮命令が出ているだけで調節はされていないのです。それで、脳は足からの感覚情報を求めますが感覚麻痺でだめですよね。そこで、他の残存感覚を頼りに緊張しての動作にね。手でもですよ。みていないと何もできないというのは上肢で感覚がないとね。視床出血等の感覚麻痺で重症になると緊張がものすごく高くなりますね。だから、他動で腕伸ばし指伸ばしに専念みたいになっていたのでした。そうすると徐々に自力で動かせるようにね。動かせるだけですよ。使いものにならいですよ。でも、動かし続けるという動作で脳の回復を促進しているのですよ。ただ、10年経って全廃状態ではもう回復は無理かもね。発症直後から他動でもよいから関節可動域いっぱい動かし続けながら脳の回復を待っているのです。下肢は回復部分を上手に活用できるようにリハビリしてもらって一応健常者風歩行ができるようにね。でも、感覚がないので走ることはできないです。10年も関節可動域が制限されるような歩行をいていたら脳はその状態を普通としての回復しかできないかもね。  6月2日(水)、神経系は興奮ニューロンと抑制ニューロンが適切に働いて問題なく活動できるのです。ですから、抑制ニューロンが働かなくなると興奮ニューロンだけになるので問題が起こるのです。ところで、筋肉が緊張状態になっていく要因ですが、抑制ニューロンが働いていないということです。抑制ニューロンが働かなくなる病気に破傷風があるのです。重症になっていくと棒足尖足や屈曲腕等どこかでみたようになっていくことがあるのです。ボトックス療法はボツリヌス菌毒素を使って過興奮状態の運動神経系興奮ニューロンの興奮が筋肉に伝わらないように神経筋接合部を狙って注射して興奮ニューロンの神経終末に毒素を送り込んでシナプス小胞ができないようにして興奮が筋肉に伝わらないようにしています。神経系の一番の末端で作用させるのでそのニューロンを含めてその系統の興奮ニューロンの細胞体はすべて興奮したままです。毒素の効果が切れると興奮したままなので即筋緊張状態が復活ね。なぜ、抑制ニューロンが働かないのかということですよ。抑制ニューロンから抑制性神経伝達物質が放出されると興奮の興奮は解除されるのにね。一番の理由は感覚麻痺だからと考えられるのです。感覚麻痺では筋緊張は少しの動作で起こり始める宿命にあるのです。最初から心してリハビリをおこなうしかないのです。対症療法であるボトックス療法はエンドレス療法となってしまう可能性が非常に高いので適応にならないようにリハビリをおこなう必要があるのですよ。それと視床出血で生き残ったという場合は10mlも出血していない可能性が高いのです。出血量だけで重症かどうかは判らないですよ。興奮ニューロンが過興奮になりやすい視床出血等感覚麻痺の怖さを今一度考えてみようね。  6月3日(木)、「網様体脊髄路」をネット検索していて、「リハビリmemo」という「理学療法士・トレーナーによる筋トレやダイエットについての最新の研究報告を紹介するブログ」にたどり着いて、このブログの「筋紡錘のメカニズムから考える痙縮へのアプローチ 脳の仕組みとリハビリテーション 基礎から学ぶニューロサイエンス」とよんでいたら、「不動による拘縮の予防が最も重要である」とね。動かさないことの弊害ね。関節可動域練習や坐位等でのポジショニングとかね。発症当初からね。ただ、過剰動作、不適切動作については「拘縮予防が重要」とね。関節可動域が楽に確保できる動作が継続してできるというのが前提だと考えるのです。このようなことを意識せずに「とにかく動かせればよい」みたいなリハビリに問題があるのかもね。筋力は感覚麻痺では理解できないですよ。筋紡錘からの感覚も感覚麻痺ではね。抑制ニューロンのこともあって、不適切リハビリでは簡単に関節を動かせなくなっていき可能性が高いですね。そうすると「尖足内反」にもなり易いし、歩行も困難を極めるようになっていく可能性が高いですよ。週に一日はセラピストに見てもらってのリハビリをする方がよいかと思うのです。  6月4日(金)、ワクチン開発に対しての国の補助金について。日本は一社あたり100億円ぐらいだったかな。これ、新型インフルエンザの時とそう変わらないようなのです。新型のときは開発終了までに感染が終息したとかで国から「金返せ」だったらしいです。で、懲りてこのしがらみのないベンチャーや塩野義になったとか。コロナでも「金返せ」なのかな。アメリカは1桁以上多い金額で海外の製薬会社にも出しています。どのような条件なのでしょうね。ファイザーは補助金ではなく「完成したら1億回分の政府調達」を条件していたと昨日のモーサテで放送されていました。ヨーロッパ等はどうなのでしょうね。日本は数年前まで研究していた「mRNAワクチン」も補助を打ち切っていますよね。結局最初からの開発ということで手間取るのが目に見えているのにね。アメリカは開発と製造と接種等を一元的に管理指揮していたとか。開発である程度めどがついて段階で製造開始、そして、接種の段取り構築ですよね。で、今日の接種率を達成したということね。注文は早かったですが、その後の認可や接種で旧来のシステムを引きずっていた日本ね。ワクチンをできるだけ多数に接種することによる利益と副反応で被害を受けられた方の損失の比較と被害を受けられた方の救済制度の確立がない感じに思われている日本ね。子宮頸がんワクチンでは「副反応」に医師が疎かったのや筋肉注射の問題とかで騒動が大きくなった感じね。救済がされていないかもね。狂犬病はワクチンのみで治療法がないです。アライグマ等の野生動物が狂犬病ウイルスの宿主になり得るので世界的にワクチンが頼りです。ポリオもワクチンが頼りね。インフルエンザは効果がないので接種は無駄ですよ。ウイルス性疾患は原則ワクチンが頼りです。補助金の金返せで兵庫県加西市長をされたことのある中川氏も補助金工事の途中での中止についてで「全額返せ」(国ね)と「完成部分については返還しなくてもよいのでは」とのバトルもね。農業で国の施策につきあった農家が国の中止で返金要求されたこともありましたよ。これはふんだくられたと思います。国の失策なのにね。こんな補助金ですよ、日本は。  6月5日(土)、脳卒中リハビリで困ること。「感覚麻痺の怖さを判っていない」ということかな。原理的に感覚麻痺ですとわりと四肢を動かすというのができやすいですね。ただ「動かす」だけね。大平原で始めてハンドルなしの自動車を動かしたという感じに近いかもね。ところが、歩行や生活動作は路地を運転するみたいな感じかな。始めて教習所で自動車を運転したときの疲労感は結構あったのではとね。これは感覚と運動神経の連携ができていないからですよ。感覚麻痺はこの連携がないという状態が延々と続くわけですよ。そうすると、筋肉が緊張亢進になり、痙縮へとなっていくのが目に見えているのでセラピストさんがうるさいのではとね。リハビリ病院退院後のリハビリで尖足内反等にしてしまった方もおられるようですね。これは脹ら脛の筋肉が痙縮になっていってアキレス腱を引っ張って、この結果、踵が後ろ向きになって足先が下向きになってしまったのではとね。退院後の尖足の原因かもね。当然、筋ポンプ作用もなくなっていきますから浮腫みやすくなりますよね。棒足は膝関節を伸ばす働きをする筋肉が収縮状態になってしまって起こることです。屈曲腕は肘関節を曲げる筋肉が収縮してしまってですよ。それぞれ、弛緩できなくしてしまったためです。そこでボトックス療法ね。明日はボトックス療法の仕組みついてね。病院でのリハビリを含めてリハビリは医師の指示が一応必要なのです。CI療法は医師の指示ですよね。まともなセラピストさんなら感覚麻痺の患者にはしないと思います。現場知らずの医師も多いのですよ。  6月6日(日)、ボトックス療法についてね。神経ですが、「神経細胞」でネット検索してくださいね。神経細胞体から軸索や樹状突起が伸びています。そのそれぞれの末端が「神経終末」で筋肉に対しては「神経筋接合部」で連絡しています。この連絡部分をシナプスといっています。連絡方向は一方向のみです。ボトックスはこのシナプスの神経終末でのみ作用があります。ボトックスはボツリヌス菌毒素が使われます。神経終末にのみ入り込んでシナプス小胞の形成を阻害します。神経細胞の興奮は神経終末でシナプス小胞が形成されて神経伝達物質がシナプスに放出できるようになることで伝えられます。ボトックスではシナプス小胞が形成できないので興奮が伝達できなくなるのです。しかし、この終末での小胞形成阻害だけですから神経細胞は興奮したままです。その上、運動神経系興奮ニューロンの興奮ですが、筋肉の直接接している分だけではなく上位の運動神経もあるわけですが、それらには全く関与しないのです。筋肉への命令を渡す部分のみです。ですから、毒素の効果が切れると興奮したままの運動神経があるので痙縮に戻るということです。本当の対症療法です。ですから、数十回にも及ぶ方がおられるのですよ。興奮には効果がないので私的にはエンドレスの医療行為と考えています。ですから、できるだけボトックス療法の対症にならないように注意しながらのリハビリが発症当初から必要です。この仕組みはボトックス療法用の注射液の添付文書にもありましたよ。

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