2008年3月29日土曜日

沖縄の集団自決に関する訴訟判決で思うこと

3月28日に沖縄集団自決訴訟に対する判決があり、大江健三郎氏、岩波書店側の勝訴という結果でした。
焦点は、自決に軍が関与したかどうかですね。そして、集団自決のあった地点には軍がいたこと。自決用に手榴弾などを渡していたことなどを上げて、大江氏側勝訴となったわけです。
大江氏の「沖縄ノート」は特定の司令官名をあげていたのでしょうか。
「ビルマの竪琴」にでてくる小隊長は音楽学校出身で兵隊に合唱を教えていたというのがありましたね。映画では、その音楽で敗戦(今回、訴えた方は「終戦」といっているのでしょうか)の時に戦闘のなく、友好的に捕虜になったとか。その時、三角山の司令官は頑迷に「敗戦」を信じず戦い続けていたとか。ようするに司令官にも良識を持っておる人も幾分かはいたということです。頑迷なのはたくさんいたかな。
また、敗戦後の中国で現地に残って国民党軍閥と共に戦いを続けた兵隊がいたということを元にした映画蟻の兵隊というのがあります。単行本も出ています。
兵卒の自発的意志ではないでしょうね。軍上層部の密約でしょうね。
また、満州の731部隊での人体実験などの隠蔽とか、軍上層部は都合の悪いことはひた隠しにしてきた歴史があります。それから見ると今の自衛隊は健全ですかな。比較する相手が悪すぎるのかな。
それと、「死人に口なし」です。集団自決したということは死んでしまっているのです。命じた方がシラを切り続けたら真相は分かりませんよ。
日露戦争に始まった軍部の「ごまかしの歴史」が日本を破滅に追いやったのです。そして、天皇制をも潰しかけたのです。
ドイツみたいに「歴史を鏡」にて、「自己解剖の勇気」(この言葉は。司馬遼太郎氏の「雑談 昭和への道」より)を持たないと日本は再び「破滅」へと進みかねません。今度、破滅したら「天皇制」が廃止される危険性が非常に大きくなります。そうならないためにも、歴史の歪曲は止めましょう。

この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。
IMG0006.jpg

0 件のコメント: