2008年3月31日月曜日

数学を勉強しよう

3月31日日本経済新聞教育面に「『数学は言語力』視野に」という見出しの論説が出ていました。
新学習指導要領の数学に関してですね。学力低下が1990年から指摘されていたにもかかわらず間違った意味の「ゆとり教育」が行われて、現実問題として、OECDによるPISA調査で「読解力」の得点が国際平均そこそこだが、科学リテラシーや数学リテラシーが曲がりなりにも世界トップクラスであって、大きな違いがでてきた。
2006年の調査でも変わりは見られなかったが、大きく報道された。そして、一連の騒動が起こるわけですね。そうそう、全てで世界トップクラスのフィンランドの授業時間は世界的に見て、少ない方ですよ。
これの見出しに「数学を勉強しよう」と書きましたが、「論証問題を解こう」というほうがよいかもしれないですね。どうしてかというと、小中高校で「論証」を本格的にするには、数学が一番だからと考えるからです。
「論証」は他の教科でもできますが、本来生徒にとって取っつきやすいはずなのです。
それが、今は数学では「公式を覚えて計算する」だけとしか思っている人が多くなってしまったのでは。「別解」を示すと「一番楽に解ける方法を教えて」という要求が出されるとか。でも、考えずに「テクニック」にのみ走ると忘れやすいですね。
公式を導くことができるようになっておくと、公式を忘れても導けるし、使い方は忘れていないことが普通ですね。一見、手間が掛かるようですが、論証をきっちりすると記憶に残りやすく、応用も利きます。そして、このような能力は他の教科の学習にも役立つはずです。
「論証」できるためには、高い言語能力が必要になります。全ての物事は「言語」で考えているのが人間です。
だから、数学に限らず、全ての教科で必要となる「言語力」を高めることですね。その練習に数学の論証問題が最適ではと考えるのです。

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