2008年6月29日日曜日

歴史的事柄の解釈「被害者側の感覚」

6月28日に朝日新聞のサイトで『下関市教育長「植民地支配は歴史的事実に反する」』という記事を見つけました。そして、29日には日本経済新聞の社会面に『「世界 いまを刻む」アメリカの日系人住民 「強制収容所の記憶 伝承」』というのがありました。
28日の方は支配者側の論理ですね。それに対して29日の行動は被害者側の論理ですね。アメリカは日系人強制連行について、「談話」ではなく国会決議で公式に非を認めています。それでも、日系人は強制連行の体験を子孫に受け継がそうとしているのですね。
で、日本の植民地支配については渡海文部科学相は27日の会見で、「我が国の植民地支配によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えたという認識を政府は表明しており、私の認識も同じ。もしそれに反する発言ということであれば、大変遺憾だ」と話したというのです。
教育長という公的立場にある者が政府見解に逆らったわけですね。それも、近隣諸国の神経を逆なでする形でね。
「被害者側の感覚」を理解できないのでしょうね。ですから、『アメリカの日系人住民 「強制収容所の記憶 伝承」』についても教育長は理解できないのでは。そして、多くの民族が他の民族にされたことについて1000年経っても「忘れない」ということをね。
何年か前のNHKスペシャルでしたか、「エルサレム」という番組の中でパレスチナ人にインタビューしていました。そのパレスチナ人は「先祖が十字軍によって殺された。」と話していました。
左様、やられた方は忘れないのです。

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