2008年9月29日月曜日

留学生の増加は大学の魅力をアップすることで

9月22日の日本経済新聞オピニオン面「インタビュー 領空侵犯」で在日アメリカ商工会議所会長C・レイク氏が「留学生誘致は大学改革で」と題して語られていました。副題は「英語で学位、アジアの核に」です。
日本で政府が「留学生30万人」を目標にしていますね。ところが、肝心なトップ層は欧米の方を向いている。日本に来ているのは優秀な留学生もいますが、出稼ぎに近いのまで(これは欧米にもあるかな)で、トップ層はアメリカの大学とかですね。
それは、日本の大学が国際的には魅力に乏しいからです。原因は「金欠」。国際的に金銭的に太刀打ちできそうなのは東京大学とか京都大学とかで、これらもアメリカの裕福大学に太刀打ちできないようです。地方の国立大学になるとそら「悲惨」です。
運営費交付金の他の競争的資金が東京大学などに集中した結果ですが、それでも東京大学も国際的には「ぼちぼち」で決して裕福ではないのです。私学もばらつきが大きいですね。
教育に投資する資金が世界的に見ても貧弱なのが日本ですね。
留学生が増加してから、改革とかをするのではなく、世界的な研究者、教育学者がいきたくなるような大学を増やす必要があります。そして、教育の質を上げ、研究の質も向上させると留学生の方からくるようになると思うのです。順序が逆転しているのです。
今の大学いじめが続く限り、留学生は日本以外の国に、アジアでは日本ではなく「中国」というのが起こりつつあるというのです。
さらには、日本人の有望な若手研究者の海外流出がもっと多くなり、それも「戻ってこない」ということも考えられるわけです。日本の国力を維持するために政府、有識者会議の委員や国会議員がなすべきことはなにかを今一度考え直す必要があります。

この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。
IMG00113.jpg

0 件のコメント: