2009年3月6日金曜日

基礎学力の低下について

 3月6日の日本経済新聞社会面に連載「知が危ない ー学びの今 ⑤」で「若手の基礎学力低下」というのがでていました。この問題に対して、企業・大学とも支援に躍起になっているとか。
 例としていくつか出ていたのですが、その一つにT自動織機での例として、『大学院卒が8割を占める新入社員の「学力テスト」の結果に当時の執行役員は言葉を失った。高校卒の多いベテラン社員の正答率が低かった。』その学力テストの問題とは、「小学校6年から中学校1年レベル」だというのです。さらに今春の入社予定者まで順調に成績が少しずつ低下しているおまけ付きだというのです。
 「読み書きそろばん」といわれる「読解力、表現力、計算力」の低下が著しいということでしょうか。
 企業は新入社員教育で、大学は補習授業などで対応するところが増えてきています。その一例としてKITで有名?なK工業大学の取り組みが紹介されていました。ここの特徴は「受け身から自発的」への転換を援助している点でしょう。勉強なんて、興味関心と適切な基礎学力があれば「楽しい」ですからね。
 今の教育では、興味関心と適切な基礎学力の目を上手に摘み取ってくれてます。親とか塾とか学校とかでね。
 豊かになるとどこの国でも「勉強嫌い」が増えるようです。一部の例外的な子どもは「興味関心と適切な基礎学力」をもち、学校などお構いなしに楽しみながら勉強しているようですが、大多数は「義務意識」丸出しの勉強、勉強嫌い。この結果、考えることなく、かつ、反復練習もせず、かつ、暗記に頼った勉強になっているので身につかないのでしょうね。
 日本は根本的に教育についての考え方「露骨な競争原理と歪な平等主義」からの脱却が必要でしょうね。それと、評価についてですね。到達度評価に移行するべきでしょうね。そして、学習の遅れ気味な児童生徒への手厚い支援とね。遅れ気味な児童生徒への手厚い支援を行えば、上位者も伸びるはずです。サボれば抜かれますからね。今は落後してしまったら、ほったらかしと同じような扱いですので、上位者は楽できますから。「みんなでサボれば怖くない。」とね。

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