2009年3月16日月曜日

脳卒中になりにくくするために禁煙を

 3月15日の日本経済新聞医療面に「脳卒中 病院間連携 都市部で課題」というのがでていました。
 脳卒中は脳血管障害とも呼ばれているということです。脳の血管が詰まって血液が届かず神経細胞が死ぬ「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」、くも膜と軟膜の間で出血する「くも膜下出血」の3種類があるといことです。症状等については「脳卒中ホームページへようこそ」や「日本脳卒中学会」のホームページをご覧ください。
 脳卒中は心筋梗塞とともに死亡率、後遺症のおこる確率の高い疾患だと思います。多くの患者さんが急性期の治療の後、リハビリを開始することになるのですが、その時の病院間の連携が進むにつれて、病院間で連携で用いる書式の違う書類が入り乱れ、新たな負担になっているとか。でも、時間が掛かるかもしれませんが、病院間で協議し統一書式を作るとかすればと思います。
 ところで、2008年の死亡原因のうち、脳卒中は12万6000人とか。2007年度に介護が必要になった原因でもっとも多いのが脳卒中を含む脳血管疾患が、認知症の約1.5倍などでトップですね。
 脳卒中の原因は高血圧、糖尿病、高脂血症、心房細動、喫煙、飲酒と日本脳卒中学会のホームページにありました。
 喫煙すると、ニコチンの作用で血管が収縮し高血圧状態に。喫煙すると、歯周病を悪化させたりして、糖尿病を悪化させます。喫煙は動脈硬化を促進します。6つの原因が並列してあげられていますが、喫煙が最大の要因の可能性が高いですね。
 アメリカやフィンランドなどでは、喫煙対策をして喫煙率を下げました。その結果、心筋梗塞が大幅に減少しました。当然、脳の血管にもその効果は出ているはずです。
 また、隠れ脳梗塞などの多発で脳血管性認知症にもなりやすくなりますね。ですから、介護が必要になった原因の認知症の相当部分は喫煙である可能性が高いですね。
 脳卒中になりにくくするために、禁煙、正しい食生活、規則正しい生活習慣、適切な運動が欠かせないですね。

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