2011年6月14日火曜日

歴史は繰り返す

 2011年になっても、そして、東日本大震災が起こっても日本の政治情勢の動きを決めているのは「政局」という政権奪取闘争につきるように思われるのです。
 ようは「主導権争い」ですね。一見、太平洋戦争の時は挙国一致でまとまっていたように見えて、その実、勢力争いが続いていましたね。陸軍と海軍の。そして、本土決戦という無謀な政策を推し進めようとしていました。それを打破したのが昭和天皇でしたね。天皇に憲法違反までさせたのは時の政権でした。
 小泉元首相の元で「政策」がある程度実行されようとしました。それを逆戻ししたのは他ならぬ「自由民主党」でした。そして、民主党が政権の座につきましたが、現実無視のマニフェスト至上主義や無知による混乱を引き起こし、鳩山前首相退陣後は「政局」にどの政党も固執しているように感じられるようになりました。
 小泉元首相の後の首相が1年ほどでころころと変わっていく様相は太平洋戦争突入前夜の様相と似ているとか。このように考えると日本は「滅亡前夜」なのでしょうか。ただ、当時と違うのは「戦争状態」では無いことですね。それ以外の「情報遮断に基づく政治」はよく似ているように思われます。それが、あの「内閣不信任案」提出かな。
 菅首相の震災対応がよいとはいえないですが、「民主党方式の政治主導」ではあれが限界なのでは。鳩山前首相や元幹事長では、もっともたもたとしてしまっていた可能性が高いですし、過去の先輩のしてきたことを棚上げ状態にしている自由民主党も原発では適切な対策が出来なかったでしょうね。原発以外も官僚丸投げでしょうから、もう少しマシですかな。ただ、原発は東電、政府、党の合作ですから対応に遅れがさらに出ていた可能性の方が高いですかな。
 これは、過去の歴史から教訓を引き出し、現在、そして未来に活用しようとする体質が全くといっていいほど見られないのが今の国会議員の大多数という感じがします。過去に対して目を閉ざす者は未来に対しても目を閉ざすことになります。現在の状況がこの未来にも目を閉ざしている状況そのものではないでしょうか。

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