2011年6月16日木曜日

思考停止

 2011年6月14日の毎日新聞のサイトに『原子力政策:「集団的思考停止」原子力安全専門家認める』というのがでていました。詳しくは毎日新聞でね。
 この記事では「原子力政策」でという感じですね。でも、日本ではこの「思考停止」はそこら中で起こっているような気がします。それも、専門家といわれる人たちであったり、行政の偉いさんであったり、議員さんたちであった理ですね。
 地方議会の例で昔の話になりますが、関西国際空港をどこにつくるかという問題で、国は「神戸沖」とかを考えていたようです。ところで、当時は「騒音公害」に注目されすぎ、「空港=騒音公害」の意識に囚われ、どの程度の距離とか、風向きとかどは考慮されない雰囲気が神戸市議会とかにあったと思われます。全会一致の設置反対決議ですよ。これも、「思考停止」ですね。
 ですから、関西国際空港の完成後、実際の騒音状況がわかったためでしょうか、「空港欲しい」と神戸空港をつくって関西国際空港の足を引っ張り続けてますね。
 農業についてですが、開国反対派が非常に多いと思われます。ところが、この状況で「農産物輸入制限」をしているにも係わらず、日本の農業が「惨敗」の状況で一部元気な農家や農業集団が海外に打って出ているだけですね。これは、「保護」という一見さわりのよい政策で「思考停止」が起こって、構造改革がされていないことが原因でしょうね。この「保護」という名目で国内の元気な農家などが国内での規模拡大や販路拡大などをしようとすることも足を引っ張っていますよ。
 原子力については「絶対安全」ということを求めたということが「思考停止」の要因になったのでしょうね。要するに建設時に「絶対安全」ということは追加の安全策をおこなうということは「絶対安全」ではないということになると最初と矛盾するわけですね。そして、事故が続かない期間が長くなってくるに従って、原子力関係者の大多数がいつの間にか「絶対安全」を信じ込んで「思考停止」に陥ったためでしょうね。
 今回は例を少し挙げただけですが、「思考停止」または「集団的思考停止」は頻繁に且つ継続的に起こっているのではと思います。教育現場でもですね。あの学力テストの平均点とかの公開を求めるのも「思考停止」状態と思われます。いつくかの公開例から考えて「学校力」ではなく「親の経済力」の方が平均点に大きな影響を与えていると指摘されているのですよ。それでも、公開を求めるということが何を意味するかを考えてない。ようは「思考停止」だからでしょうね。

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