2013年7月14日日曜日

箱物安全神話

 最近の原子力発電所の安全規制とかの報道を見聞きしていると「箱物安全神話」という言葉をつくりました。「箱物行政」ね、文化会館は作るけど運営については考えていないなどね。緊急時司令所があったらよいのですかね。福島の最大の原因は、事故検証報告書で触れていない「安全のための装置が使えなかった」というのと「何時どのように使うかが判らなかった」というのと「廃炉もったいない」でしょうね。  安全訓練が「図上訓練」程度であったというのが問題かな。鉄道は止めれたら、取り敢えずよし。ただ、昔の北陸トンネルでの列車火災では逆効果に、その後、あのようなときはトンネルを抜けろ。飛行機は着陸しかないですね。自動車もともかく停止が。まあ、止めてたらセーフというのは多いので、ATSとかの有効性が高くなるのでしょう。  ところが、原子炉は最終的に安全というのは「核燃料を取り出した後」だけですよね。だから、最悪時訓練をどこまで実際に近い状態で継続的におこなうかということ、惰性ではなく真剣にね。していたら、福島の事故はなかったのではと思います。40年ほど前にできた原子炉でしたが、報道から推定すると安全装置は十分あったような気がします。結局、使えなかった。どうしてか。「想定外の今回のような地震はない。」と思い込んでまじめに訓練をしていなかったからか。チリやスマトラ沖での巨大地震があったのに想定できなかった「貧困なる精神」が問題でしょうね。  各所でおこなわれる避難訓練の骨抜きなこと。津波避難訓練は今は参加された方は真剣ですが、いつまで続くのか。継続させるためにはまずは学校での避難訓練で児童生徒への意識を高めることからが必要で、成功していた学校の児童生徒は高台に素早く避難していましたね。あと10年もしたら、ふぬけになっているかもしれないです。箱物安全神話はこのような危険性をはらんでいると思います。  福島第一原発の所長だった吉田氏が亡くなりましたね。洗いざらい話をしてからにしてほしかったです。もっと長生きして欲しかったと思います。上司とかのことを思ってしゃべらずに亡くなっていく方の多い社会日本かな。  選挙ですから、各政党を集めた討論会形式みたいな番組が多いですね。政党を代表して出てきているのに「統計とは何か」や「政策の実行方法というか手順」とか「海外の事例」とかがわかって議論しているとは思えないのです。議員の皆さん、「身を切る」思いで勉強して下さい。「歴史認識」もです。「陛下万歳」とかいいながら陛下の顔をゆがめさせていた会合もありましたからね。  統計ですけど、「統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 ...」という良い本がありますので入門書として議員さん方はもう読んでいらっしゃるでしょうね。「物価上昇率」なんてサンプルの取り方で大きく変わりますよ。全数調査しない限り統計は「サンプル調査」なので設定次第で嘘ばっかりにできることを頭のどこかに残しておいて下さい。「全数調査」でも調査項目設定次第ですよ。 この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。

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