2017年8月19日土曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No260

ペットボトルの蓋開けやジャムの瓶の最初の蓋開けで必要なこと。   夏に多い脳梗塞。これ、脳梗塞の月間統計で出てきていますよね。   脳卒中後遺症の回復について。   筋力の回復に必要なこと、それは脳の筋収縮命令力の回復ですが・・、前提として必要なのが筋肉が楽に引き伸ばされること。   筋力についての考察。痙縮とかになると筋力が発揮できなくなるわけ。   脳卒中リハビリはすればするほどよいというものではない。というか、すべてのリハビリにおいて「過剰はよくない」ということ、そして、過剰というのは各個人によって違いがあるということですよね。   ボトックス療法の問題点。ただ、痙縮状態とかを緩和する方法は、今のところ、主流というか適応のしやすさのトップはボトックス療法のようです。  8月7日(月)、ペットボトルの蓋開けやジャムの瓶の最初の蓋開けで必要なこと。ここでは両手でということでね。片手はいつ何時起こるかもしれない事態に備えて必要ですね。ところで、両手の場合、麻痺手を楽に広げることができるかどうかですよね。楽に開けたら、掴めますからね。もっとも、ペットボトルは筋力調節という問題があります。強すぎると噴水になりますのでね。「動画と静止画」カテゴリーにあるように手のひらを開くようにできたのは、発症直後から「一に指伸ばし、二に指伸ばし、三四がなく、五の指伸ばし」です。それも、外力でね。楽に外力で伸ばせるようになってから、自力に挑戦です。ジャムの蓋開けではペットボトルと違って、「筋力」がより必要なのですよね。メーカーによっては「何を考えるの」というぐらい堅いこともありますからね。どちらも、指等の準備ができるまでは「片手で開ける」ということですね。この時の方法については他のブログを参照してみてね。私は「膝で挟む」だったと思います。ジャムについては「開けてもらう」で、次が「蓋を暖める」でした。今は筋力でできます。気をつけていることは「楽に手のひらを広げる」ということができ続けるようにということです。手で作業をするときには手のひらが広げることができる方がよいですし、手首や肘も楽に伸ばせる方が圧倒的に有利ですよね。有利というのであって、精密で作業ができるかどうかは脳の回復状態で左右されます。脳が回復するまでは今の「楽に伸ばせる」や「楽に手のひらを開くことができる」を維持していきたいと考えています。健常者でも、関節の動きが悪くなって困っているのですよね。そうそう、紙パックではペットボトルより噴水になりやすいですね。より注意しましょうね。牛乳等の普通の1リットル紙パックは楽勝ね。  8月8日(火)、夏に多い脳梗塞。これ、脳梗塞の月間統計で出てきていますよね。何倍もというのではなく、数割増ぐらいだったかな。若年層も熱中症的脳梗塞が起きやすくなる時期ですよね。要因は熱中症では水分不足等で低血圧になって、血流速も遅くなるようで、血液がより凝固しやすくなるからということです。降圧薬の添付文書にも「過度の降圧により脳梗塞の恐れ」と明記されています。下げすぎもよくないのです。脳出血は低血圧になるほど起こりにくいのではと思いますが。脳梗塞はどちらに転んでも発症の可能性があるということです。だから、ボチボチの血圧で運を天に任せるほかはないのではと思います。完全な予防法なんてないのですよ。高血圧だけを目の敵にするのがよくないということかな。低血圧でもいろいろと弊害があるのですよ。ただ、血圧は精神状態や運動状態等で大きく変化しますので「安静時血圧」とかの測定値を一つの目安にするしかないのではとね。ですから、血圧測定時にはリラックスした推奨姿勢、腹圧を上げないように注意した姿勢、興奮状態ではない精神状態等がよろしいようですね。「腹圧」に注意しましょうね。興奮状態等は割とわかりやすいみたいですが、過度の低血圧状態というのは「ふらつく」や「意識喪失」等になってからかな。お風呂の湯船のそばで立ち上がったのを切っ掛けに過度の降圧状態になって、意識喪失で頭から湯船に突っ込んでしまったら知らないよ。湯船につかっての「うとうと」は過度の降圧状態だそうです。湯船ではリハビリ動作をして血圧を維持しましょうね。筋肉も緩みやすくなっているはずですから、リハビリ効果が出やすいとも思うのです。 脳梗塞、脳出血発症時にはクッシング現象があるので、血圧は高くなります。新鮮な血液の途絶を感じた部分があると、そこに血液を送ろうとして血圧を上げるというのです。だから、発症後の測定では、皆、高血圧状態になるんですよ。発症直前の血圧が問題なのにね。運の悪い人はボチボチの血圧でも脳卒中を発症してしまうかもね。  8月9日(水)、脳卒中後遺症の回復について。脳の損傷次第で人それぞれとは常々投稿しています。何時回復するかについては「神様に聞いてね」とも投稿していましたよ。「関節可動域」も「ROM動作」として何年も前から、日本整形外科学会とリハビリテーション学会のサイトにありますよ。これも、常々投稿していました。ですから、リハビリ病院でのリハビリではマッサージと他動による可動域確保動作(ROM動作)からでしたよね。単に以前からいわれていることを繰り返しているだけですよ。早く受容させるのは医師の責任とかも投稿していましたよ。遅れるほど、廃用症候群に蝕まれますからね。ところが、落ち込んでいる患者をさらに奈落の底の奥底に突き落とすことに快感を覚えている医師が結構いるようですね。こんなのでは回復は遅れますよ。ブログだけではなく、多くの医系学会やリハビリテーション学会系のサイトも巡回してみてくださいね。それと、ある方が投稿を始めたときに「リハビリ病院を退院するとき、PTさんから頑張りましょうといわれたので頑張ったら1年後歩けなくなった」というような投稿されたのを覚えています。どのように頑張って歩けなくなったのかが後々の方に役に立つのですよ。「関節可動域」はなくなってよいものですか。どう転んでも四肢の動作では必須のことですよね。それを確保しておく方がよいというは健常者を含めて必要ですよね。なぜ、関節可動域がなくなっていったのか、どのようなリハビリをして失ったのか、或いは、廃用症候群なのかは後々続く方にとって重要だと思います。ロボットリハビリも関節可動域のある方が楽なはずですよ。関節可動域がない状態での今のロボットリハビリは怖いですね。「神経細胞間のつなぎ替え」は中枢神経系では樹状突起伸長にってのみおこなわれます。末梢系の軸索は結構な早さで伸長しますが、中枢神経系では伸長しないとね。脊髄損傷が回復しにくい理由かな。だから、いつまで掛かるかわからないのですよ。読み落とされているようですね。「神経細胞間のつなぎ替えが起こって、その後、神経細胞同士の関係の調整が必須なのが脳卒中です」のでいつまで時間が掛かるかは損傷状況やリハビリへの取り組み状況によるのですよ。私の四肢はまだ「動かせるだけ」に近いですよ。でも、健常者風に近い歩行とかはできます。上肢は瓶の蓋開けやお風呂で体を洗うとかなどの大雑把な筋力でよいときは役立っていますが。無理していないから回復が早いように見えるだけですよ。  8月10日(木)、筋力の回復に必要なこと、それは脳の筋収縮命令力の回復ですが・・、前提として必要なのが筋肉が楽に引き伸ばされること。筋肉による仕事量(普通の生活動作での仕事量)についての定義もね。筋肉による仕事量は「筋肉による仕事量=脳の命令力×筋肉の質×筋肉の量×筋肉が縮むことのできる長さ(変化量)」ですよね。脳卒中では「脳の命令力」がゼロのなるのです。かけ算なのですべてゼロにね。この命令力の中に神経筋接合部での筋繊維動員力を考慮していますが。「火事場の馬鹿力」の源泉ね。痙縮ではこの中の「筋肉が縮むことのできる長さ(変化量)」が変化しなくなってきたものですよね。ところで「縮むことができる」というのは収縮の前に筋肉が引き伸ばされる必要があるのです。この引き延ばしは関節可動域力がある方がより引き伸ばすことができます。筋肉はそれ自身では伸びない(筋肉の構造より)ので他の筋肉に引き伸ばしてもらう必要があるのです。それは対になっている伸筋と屈筋ですよね。微妙な筋力でのバランス取りの時、脳はこの伸筋と屈筋を非常に短時間での繰り返し収縮と弛緩をさせてバランスを取っています。これが普通の生活動作です。脳卒中後は両方同時収縮させているのがわかりました。上肢では屈筋が勝ちね。動作を繰り返すとどちらも筋緊張亢進になっていったことがありました。痙縮まで行くと両者の力比べに突入すると怖くなって痙縮にならないようにリハビリ動作は止めましたよ。力比べ状態になると、筋肉の仕事量の定義のうちの「筋肉が縮むことのできる長さ(変化量)」がなくなっていくのですよ。なくなったら、仕事はしていないことにね。役立たずの筋力と化するわけです。筋肉の弛緩に痙縮はよくないことです。筋緊張もよくないのですよ。筋肉が収縮できて仕事ができるためには「筋肉が柔軟性であって、関節可動域もある」ということが必要ですよ。筋肉が痙縮状態でも仕事はできないし、関節が動かないときも筋肉の仕事はできないのですよ。リハビリの目的の一つは「筋肉が仕事をできるようにする」ですよね。それで、「筋力」とかの拘って「仕事に使える筋肉(生活動作)」を失っていっているのが脳卒中後遺症でよく見られることかな。  8月11日(金)、筋力についての考察。痙縮とかになると筋力が発揮できなくなるわけ。昨日、「筋肉による仕事量」ということを投稿しましたね。力は「F=ma」と表現されています。Fが力(単位はNでニュートンという)を、mが質量(単位はkg)、aが加速度(速度の変化量を時間、秒、で割ったもの)です。Fを大きくするには質量を増大させるか、加速度を増やせばよいわけですよね。我々では加速度の方かな。これは筋肉の収縮する速さになってくるのですが、痙縮等は伸筋と屈筋同時に収縮が起こるみたいです。伸筋が収縮しようとするとき、屈筋もというのと痙縮でどちらも収縮ということがね。ということは、伸筋の力から、屈筋の痙縮による力の分を差し引いた残りが力として出てくることにね。痙縮等でなく楽に伸ばせる状態になっていたら、伸筋の筋力がそのまま活用されることになるのです。物体を摩擦だらけの面において引きずるというのが痙縮等の場合で、健常者では物体を滑らかな摩擦の少ない面において引きずるというようなものです。痙縮等での動作の時の状況かな。大きな力を発生させても加速度的には抵抗によって小さくなってしまっているということで、実用的な筋力がないという状態が痙縮ですよ。加速度が生じないというのは動いてないということです。摩擦のある面に物体をおいて力を加えても動かせないというのと同じことですよ。移動させることができないというのは仕事量はゼロということです。握力で31kgも出せたのは伸筋がスムースに弛緩してくれたからですよ。握力計を握ることができたのは屈筋が楽に弛緩してくれたので手を開くことが楽にできたからですよ。  8月12日(土)、脳卒中リハビリはすればするほどよいというものではない。というか、すべてのリハビリにおいて「過剰はよくない」ということ、そして、過剰というのは各個人によって違いがあるということですよね。他の方のよかったということは参考程度にね。とかいっていますが、脳卒中感覚麻痺での四肢のリハビリでは「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」で「楽な外力による関節可動域確保動作」ができているというのが回復への最低条件かもね。これから外れるから「困る」となるのですよ。回復への希望が凋むということにもなって仕舞うのですよ。実際、健常者でも関節動作に支障をきたして困られている方は多いですよね。健常者が困るものは脳卒中後遺症の者にとってはもっと困ることですよね。脳卒中感覚麻痺でのリハビリ動作のしすぎがよく報告されています。「痙性が酷くなった」とかが解消されなくなってきたとか。ブログ村から消えて行かれた方もね。「・・ということでリハビリのために運動です」だったかな、スポーツジムでね。日時が経つほど動きが悪くなってきたと報告投稿されていたと記憶しています。今は元のブログも行方不明です。我々は健常者と違って、脳の働きが脳卒中でアンバランスになっているのですよ。このアンバランスが解消されるまでは健常者的発想でのトレーニングはできないのですよ。健常者風でおこなうから、「より頑張れば・・」というのね。筋緊張亢進→痙縮→拘縮の道をたどることになりやすいのです。筋力喪失の原因は脳にあるのに健常者風でおこなうから問題が起こるのですよ。四肢のリハビリで関節が全く動かなくしてしまったらロボットリハビリの対象外になりますよ。関節がいくらかは動くうちは対象になると思いますが。健常者並みあったら、ロボットなんて必要ないですよね。よほど酷い廃用症候群でもならない限り筋力は何とか維持できると思います。例えば、四肢では「動かせるようになった≠回復」で、まだまだ回復していないで、回復の前段階ですよ。脳卒中リハビリの目的は「脳での神経細胞間のつなぎ替えによる回復」です。訪問リハビリのセラピストさんが「握る動作を指が動き始めてもよく我慢して自力での努力をせずにできましたね」と感心していました。適当にグッパしていたていどでした。私は「上肢は脳卒中後には勝手に曲がって屈曲腕や握々お手々になって困っている方が多いから、そうならないように」ということでした。上肢はどうせ屈筋の方が強力だしね。下肢は伸筋が強力、だから多くの方が、棒足尖足とかね。  8月13日(日)、ボトックス療法の問題点。ただ、痙縮状態とかを緩和する方法は、今のところ、主流というか適応のしやすさのトップはボトックス療法のようです。痙縮の根本要因は運動神経系興奮ニューロンの興奮亢進で、この興奮を抑制できなったためと考えられます。この興奮ニューロンの怒りを抑えることができなくなる病気に破傷風があります。重症になっていくにつれて脳卒中後遺症の重症者とそっくりさんと思いますけどね。我々、脳卒中感覚麻痺では感覚情報が大脳等に届かないや大脳中枢で利用できないということで運動神経系抑制ニューロンを活性化できなくなっていると考えられるし、このように感じています。ですから、痙縮予防には運動神経系興奮ニューロンを興奮亢進しないようにリハビリをする必要があると考えています。このために「楽な外力による関節可動域確保動作」ができるかどうかを目安としているのです。で、ボトックスは運動神経系興奮ニューロン本体の興奮抑制は全くしていません。ですから、局所注射で医薬として利用でるのですよ。神経筋接合部の興奮ニューロンの神経終末に取り込まれて、この部位のみで作用を現します。筋肉への神経伝達物質の放出をできないようにしているだけです。神経細胞体本体は興奮したままですよ。他のボトックス療法も原理は同じなです。で、人によりますが3~6ヶ月ぐらいでの再注射というのが多いみたいです。で、ボトックス中に派手なリハビリをすると、運動神経系興奮ニューロンはより興奮亢進になっていくと考えられるのですよ。さらに感覚神経の戻り具合によると考えられるのですが、運動神経系興奮ニューロンの興奮状態と感覚情報の乖離が大きくなると興奮が亢進したまでも不足と脳が判断してしまうかもとね。あるいは興奮状態で安静時みたいと判断するようになる恐れがあると思うのです。神経細胞間のつなぎ替え時に不適切な接続ができる恐れがないとはいえないと思います。ですから、痙縮にならないようにリハビリをおこなう頑張りが必要と考えています。握力31kgですが、退院後5年以上になるのに外力的な「腕伸ばし、指伸ばし」等は毎日毎日忘れずにしています。足は毎日毎日しっかりとしゃがんでいます。でも、日に1~2回ね。思い出したようにの脹ら脛ストレットもね。どのようなしゃがみかは「動画と静止画」カテゴリーでみてね。「しゃがむ」は足の伸筋伸ばしに該当すると思います。足は伸筋を伸ばすことで膝曲げ等ができるのですよ。

0 件のコメント: