2008年11月26日水曜日

「読み飛ばす勇気」と「立ち返る勇気」

 11月24日の日本経済新聞教育面の連載「挑む」にあった言葉です。見出しは「学習内容の理解とは」とあって、「読み飛ばす勇気も必要」とありました。
 学習を進めていく上で、その単元を理解するというのは必要なことですが、それに拘って、いちいち全てを理解しようとすると結局、理解が不十分になってしまうことがあるというのです。
 『勉強とは、高度な学習内容になるほど多の項目や分野を応用する場面が増えるため、知っている内容だけですべてが腑に落ちるわけではない。多くの知識が積み重なっていった後に、ふと振り返ると「あー、そんなことことだったんだ」と納得する瞬間が訪れるものだと思う。』と書かれています。
 そうだと思います。その分野の基礎事項でもいろいろ学習をしてからでないと理解できない部分やその項目のありがたみが判らないことはたくさんあります。その時は、取り敢えず、「活用できるようになっておく」というのでもよいのではとも思ったり増す。
 「読み飛ばす勇気」とは、取り敢えず活用できるようになっておくということで完全な理解は後回し(他の単元も学習してから)でもよいような部分に対してですね。活用できるかどうかは数学では問題演習で確かめてみるとかは絶対必要だと思います。あの有名な「集合論」は大学程度以上の数学を理解できるようになって理解できるものかもしれません。でも、「集合論」は現代数学の基礎ですね。化学でも「モル」の概念とか、物理の「運動方程式」や微積分の基礎的な部分になる「加速度、速度、移動距離」の関係も同様かもしれないですね。歴史も一つの地域だけやある年代だけではその歴史的意味を考えることはできないですね。
 「立ち返る勇気」は、ここでいう「読み飛ばし」してきた部分などや理解できたと思い込んでいた分野に対して、必要とあれば、復習することや今まで学習していない部分も学習することをを躊躇わないことだと思います。
 この2つを上手く活用することで学習の効率が上がる場合があると思います。ただ、「立ち返る勇気」は絶対に忘れないで下さい。

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