2010年6月29日火曜日

日産自動車、マーチ生産を海外へ

 少し前の日本経済新聞の報道になるのですが、日産自動車が国内向けのマーチをタイで生産して、輸入して販売するというものですね。
 円高と国内のコスト高とかがあっての生産海外移転ということになりますね。では、国内での生産設備とかはどうなるのでしょうか。海外と同レベルの仕事をするのであれば、海外のほうが低コストになるので太刀打ちできないということになると、自動車以外の分野でも仕事が海外に流出してしまうということですね。
 ホンダとかにもこのような例があり、トヨタでは海外向けですが、国内から海外に生産を移管しているというのです。仕事が続々と海外に流出しているのです。そりゃ、雇用情勢は悪いままですね。よくなるはずはないです。失業が増えれば、警察経費、生活保護費とかで財政を圧迫します。
 そうすると、日本国内では付加価値の高い物作りに傾斜していく必要があるのですが、そのためには資金と時間が必要になるでしょうね。資金のほうは「2位ではダメなのですか」と仕分けで言われたりして十分にはないですね。この「2位」の件は担当の事務官も無知ですね。少し調べるだけで開発しない場合の日本の末路を説明できたのにです。政府資金は当てに出来ない、企業のほうは法人税がのしかかる。なら、研究開発部門も海外へとなれば、知的国家は夢物語ですかな。
 時間稼ぎのほうは、今の製造業の工場などを如何に国内に引き留めるかということになります。ところが、法人税を上げろとか言っている政党がありますね。そのほかの負担もきらって、工場の海外移転でも起これば、ハイ、失業者の増加で民主党のマニフェストをそのまま実行すると国家破産かな。
 日本の産業の象徴みたいな自動車の生産も経済の論理で場所を選ぶ時代であるとことをお解りでない面々が選挙に喚いていますね。仕事が海外に流出してしまえば、不景気はさらに深まりますよ。それから、輸入制限すれば「報復」を受けて、経済に大ダメージを与えることになりますね。
 まあ、日産のこの決定は今を象徴しているようなものだと考えます。工場は経費の安いところに移動していくと言うことをお忘れなく。それについて行けるのは「幹部」ぐらいだけかな。

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