2013年11月3日日曜日

記憶が嘘をつく

 2103年10月29日の日本経済新聞「私の履歴書」でノーベル賞受賞者の利根川進氏の「記憶の曖昧さを証明」がありました。詳しくは新聞や論文でね。過去の出来事と現在の出来事とかが結合して、新しい記憶がつくられているとか、などで「間違いの記憶」が形成されることがあるというものです。アメリカで長期投獄者の再捜査で多数の冤罪が出てきたとか。そのときの証人は嘘を意図的についたわけではなく、「間違いの記憶」が形成された結果でしょうね。  日本の警察、検察での評判の悪い取り調べはこの「間違いの記憶」を多数つくってきているのでは。証人の事情聴取の訊き方によっては「間違いの記憶」形成に威力を発揮していたのかも。最近はいろいろな犯罪で防犯カメラが威力を発揮していますが、これでも思い込みによる捜査で災難に遭われた方がいますね。警察官の増員を。今までの「しょっ引く」捜査からの脱却を。  ということは、人間の記憶には「非常に正確」という面と「ほぼ間違い」という面と「曖昧」という面などが混在していることになるようです。本人が意図した嘘は「偽証」で犯罪行為ですね。そうではなく本人は「正確な記憶」と思っているのが、本人の意図とはかけ離れて「嘘の記憶」となってしまう場合もあるということに常に注意を払う必要があると考えます。 この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。

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