2015年3月2日月曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No133

感覚麻痺になった者の無謀な考えのひとつ   リハビリは待っていても始まらない。かといって、焦りは禁物かな。   リハビリでの生活動作に繋がる単純動作はよくないことも多いかな。注意しながらね。  介護保険利用に伴う担当者会議にて   発症部位で異なるリハビリへの取り組みね。でも、「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。」というのは共通かな。   感覚麻痺での落とし穴に「動くのだからトレーニングすれば早く使えるようになるはず」という思い込み   静止動作においても筋肉が常に動作してバランスを取りながら全体としては静止しているようにしている  2月23日(月)、感覚麻痺になった者の無謀な考えのひとつに「麻痺した方の筋肉の収縮とかを筋肉からの感覚として感じたい」というのがあるのではと思います。筋肉の状況も感じることができなくなったから感覚麻痺なのです。私が救急病院で指とかを動かせるようになったときは筋肉とからの感覚はなく視覚で確認していました。もうそれだけです。ですから、しっかりと見ていなければ何も動作ができないのです。この状況は感覚の回復程度に応じて改善されていますが今も続いています。ただ、当初は動作しているときは見続ける必要がありました。今はよそ見をできる時間が増えてきています。前から、腕を振り回すとかは「どうにでもなれ」という感じだったかな。筋緊張亢進状態になってくると感じた気分になれますよね。私はこの状況になると、筋緊張を解除させる方向にしています。一番よいのが脱力と専門家のマッサージかな。これ、セットよ。脱力ができないから筋緊張亢進ね。脱力は気分かな。ストレッチもね。でもね、セラピストさんにマッサージしてもらうのが一番かな。  2月24日(火)、リハビリは待っていても始まらない。かといって、焦りは禁物かな。脳卒中、視床出血になってしばらくはリハビリ失敗の方は「廃用症候群」だけかなと思っていました。そのような方もおられたようです。私は完璧な左半身麻痺になったのですが「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。」と「感覚神経回復目指して」で早期から取り組み始めました。健常側で動かしてみるとかですよ。これがよかったと思います。もし、「待ちの姿勢」でしたら、屈曲腕とかになっていたかもね。意識がある状態ですと、無意識に筋収縮させている危険性があるからね。この「無意識」というのは意識不明とかではなく、体の姿勢保持等でもおこなわれる微小な筋収縮ね。しばらくしてからは腕や指は「伸ばす」に取り組み始めました。今も続けています。待つのはよくないというのとともに、「焦りもよくない」と思っていました。感覚神経の回復は樹状突起等が伸びて新しい接続ができてからですものね。時間が掛かります。感覚情報が大脳中枢に届かない時期での筋トレ等はやばいと思っていました。退院後に調べ直してみて「焦りは禁物」ということの意味を再確認しました。一昨日の投稿内容も「焦りは禁物」ですよね。おかげさまで屈曲腕等の二次的後遺症にはなっていないです。筋力では焦って筋トレ等をされた方より発揮出来るようになっていると思います。足の方も歩数や階段昇降等で焦られた方より回復は早いと思っています。リハビリ病院で奇跡的回復といわれましたが目新しいことはしていません。地道に早期にはじめて地道にコツコツしてきただけです。で、爆走的回復ね。本人がびっくりね。「リハビリは待っていても始まらない。かといって、焦りは禁物かな。」ということをお忘れなくね。適切なリハビリを地道にね。  2月25日(水)、リハビリでの生活動作に繋がる単純動作はよくないことも多いかな。注意しながらね。生活動作に役立つ単純動作がやばそう。結構緊張していますよ、腕や足など。歩行はどうなのかな。部位によって異なるやばいリハビリかな。可動域確保の運動と生活動作の動きは大きく異なる場合が多いですよ。単純動作に入ると思いますが、腕ですと、穏やかな力で手を前に出すとかをすると震えるのです。力を込めると震えはおさまります。生活動作はぼちぼち力でするものですよね。このぼちぼち筋力の時、いくつの筋肉をチョロチョロ収縮させてバランスを取るのですね。筋紡錘や腱ゴルジ装置から感覚情報を脳で処理することで震えとかがなくなるのですが、我々はその脳で問題があったわけですね。このタイプの情報の処理ができないのですね。その部分での修復完了までにムリすると動作が固定されてしまうと考えています。また、私ですと、麻痺腕でコップを持つときと健常腕で持つときでは麻痺腕の時の腕の緊張感はすごいです。筋緊張状態に簡単になるのです。単純に持つというだけでね。これを繰り返し練習でもすると筋緊張亢進→痙縮→拘縮と順々に進んでくれる可能性が高くなります。感覚麻痺とはこのようなものだと感じています。久しぶりにクドクドと、私は間脳の視床出血で発症時意識不明にもなりました。意識が戻っても左半身完全麻痺でベッドの寝ていて背中の角度を少し頭側を高くしただけでもバランスが取れなかったのです。ベッドから頭を下にしてぶら下がりましたよ。医師のお告げは「寝たきり、または一生車いす生活」ね。リハビリ病院退院時には健常者風歩行で日に10000歩程度や健常者風階段昇降、腕は動きのテストで結構よいスコアだったときいています。感覚神経が多い腕は感覚神経回復待ちで回復状況に応じてできることが増えてきています。  2月26日(木)、遅れましたが報告を。今月の2月9日にケアマネージャー(女性)と訪問リハビリのセラピスト(女性)と私とで担当者会議がありました。介護の認定調査は半年後ですがこちらは年2回ね。その時、介護認定のことも踏まえて質問がありました。「今日の日付は」といわれたのでうっかり「2月9日」と答えてしまって慌てて「2月14日」と訂正しました。過去に長谷川町子氏の「いじわるばあさん」でばあさんが国民の祝日の度に「今日は敬老の日」とぼけた振りをするのがありましたので私も「2月14日」ね。ケアマネさんは「今年も持ってきます」といってくれました。次は誕生日でやってみようかな。そうそう、視床出血は認知症も多いようです。  2月27日(金)、発症部位で異なるリハビリへの取り組みね。でも、「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。」というのは共通かな。脳といっても大脳・間脳・中脳・小脳・延髄があります。さらに左右に分かれていますよね。大抵の脳で分業がされています。大脳ですと、例えば連合野・運動や・感覚野などなどです。ブログ村の脳卒中カテゴリーで発症部位がある程度特定出来るのは視床出血と視床梗塞とかいっているブログだけです。脳幹梗塞ですと、感覚系統なのか、運動系統なのか、両方なのか判らないです。単に脳梗塞や脳出血だけですと何が何なのか判らないですよ。そのような状態でのリハビリを自身に適応出来るかどうかなんて普通は判らないですよ。ただ、例えば「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。」というのは適応出来るのではともね。この状態を実現するリハビリへの取り組みは各自で考えてね。もうひとつは多くの方のリハビリで後々困られているようになる取り組み、筋緊張亢進・痙縮・拘縮等にはならないようにする必要があるとは思います。リハビリへの取り組みに対するセラピストさんの懸念は「隠れて過剰リハビリをおこなっているのか」ということがあると思います。それが、ある程度まででしたら「黙認」して、日々のリハビリで状態を確認する方がよいということになると思うのです。入院中にやっていた取り組みで退院後、弊害が出てくるのは日々の確認がないためではと思うのです。例えば、セラピストによるマッサージがなくなったとかね。リハビリにおいて発症部位・麻痺のタイプ・脳以外の体の状態とかを常に慎重に見極めて、俗にいう障害者風になっていくようでしたら、なにかがおかしいのです。直ちにリハビリの専門家と相談することをおすすめします。出血量の割に重症が多い視床出血かな。脳梗塞でも範囲の割に重症が多いかな、視床梗塞。四肢のリハビリは「楽に動かせる」が最低要求されることですよね。まずは「力を込めなくても動かせる」ね。  2月28日(土)、感覚麻痺での落とし穴に「動くのだからトレーニングすれば早く使えるようになるはず」という思い込みがある感じがしています。脳卒中で脳の感覚関係のみの障害による場合は大脳の連合野や運動野は無事ですよね。四肢も無事ですよね。でも、動かないですが、無事な部分だけを使って動かせるようにはなります。そこにある落とし穴ですよね。体の仕組みからしっかり説明しない医師も悪いと思いますが、医師やセラピストの指導を無視して過剰トレーニングにはしる患者も患者です。話が飛ぶようですが、オートメーション機器で使い勝手がよくなってきた理由はセンサーの高性能化やその価格の低下によってふんだんに使えるようになったからですよ。もっと使い勝手のよいのが人間の感覚器ね。ところが、この感覚器からの情報が使えなくなったのが脳卒中ですよね。昔のセンサーのない機械とおなじですから、単純往復動作しかできない。で、それもすごい緊張を伴うわけですよ。この緊張を解くのは感覚情報に基づく運動神経の抑制ニューロンですが、大脳の運動中枢にこの感覚情報が来なくなったのが脳卒中での感覚麻痺ですよ。人間の体は脳に適切に支配され、脳に送り込まれる感覚情報で適切にコントロールされています。ですから、感覚麻痺ですと、感覚の戻り具合に応じて動作の精度が戻り、動作での硬直がなくなってきます。それまでにムリをすると、動作ができなくなったり、筋力が出なくなったりするのです。発症時、まったく左半身が動かせなったのに、18リットル灯油入りポリタンクを持ち運べる状態まで回復してきた者です。俗にいう「頑張る」をしていないです。どう、リハビリをしたのかは他に日の投稿を丹念に読んでね。  3月1日(日)、先月15日の「健康カプセル ゲンキの時間」で「震え」について放送されていました。その中で静止動作においても筋肉が常に動作してバランスを取りながら全体としては静止しているようにしていると、プロのパントマイム演技者に協力してもらって紹介していました。先月投稿の「回り続ける」もこれの一種かな、静止動作では微妙な筋収縮の制御が必要になります。先月投稿の匠の技もですよね。これらは筋紡錘や腱ゴルジ装置での筋肉感覚や各種皮膚感覚等の情報を元に脳で制御されているのですね。我々脳卒中で感覚麻痺になった者はこの脳での感覚情報を使った制御ができなくなったのです。神経細胞の繋ぎ替えで新しく働き始めた神経細胞が訓練を終えるまで異常反応を示すわけですよ。「腕が暴れる」とか「貧乏揺すり」とか「ふらつく」とかですね。力任せで押さえ込むと微妙な調節ができなくなるのでは。これと運動神経系抑制ニューロンが働いていないことによって起こる「筋緊張亢進→痙縮→拘縮」と突き進む危険性とね。静止状態を力任せで保つというのもあると思いますが、疲れると思います。やはり、制御を弱い筋力で実現したいですね。

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