2015年8月24日月曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No158

リハビリの目的についてね。脳卒中だけで考えています。   脳卒中感覚麻痺で動作に必要なものについてね。   脳卒中リハビリでの奮闘についてね。   「失敗の質」について思うことね。   脳卒中動作での感覚情報の大切さ   脳での神経細胞のつなぎ替えを促進するためには。   全身を覆う筋膜。  8月17日(月)、リハビリの目的についてね。脳卒中だけで考えています。私の経験からね。当初は「廃用症候群の防止」ね。四肢などは使わないと廃用症候群は一斉に起こり始めますからね。ただね、無理矢理ベッドから起こして・・・させてみるとかまでしなくても「他動による可動域確保動作(ROM)」でもよいと思います。経験ね。でも、そう無理なく起き上がれるようになったら「日中車椅子生活」というのもリハビリ効果があると経験しましたよ。股関節・膝関節・足首関節等を直角程度の着座ね。これで、尖足が防止できたと思っています。リハビリ病院でも寝たきりみたいなのは尖足防止はROMで対応した方がよいと思います。私は救急病院で尿道の管がとれて数日後からの車椅子生活でした。救急病院でのリハビリは四肢ではとりあえず「動作させてみる」というのが第一みたいな感じでした。リハビリ病院では退院後の生活を考えてのリハビリでしたよね。ところが、私はその意識が薄く気楽に楽しんでいたら、完全左半身麻痺から健常者風歩行で発症から4ヶ月半ほどで退院でした。足では歩行を目指すというのが目的ですよね。車いす両足ちょこちょこ歩行が非常に役立ったようです。関節の可動域があったからです。上肢もリハビリ病院でのSTEFテスト(簡易上肢機能検査)も好成績でしたが、腕や手の関節ができるだけ満遍なく動かせるようにしておくというのを私は目標にしていました。一応、退院時の目標もありましたが、実現不可能なことを設定しました。麻痺手でハードコンタクトレンズが扱えるようになるということね。このようなことでも楽な力での可動域確保で結構な成果があったのです。今も基本は変わりがなく、上肢も下肢も感覚神経の回復を促すような取り組み主体ですよ。で、徐々にできることが増えてきています。可動域があっての生活動作だものね。感覚神経と運動神経が揃って働いての生活動作だものね。私の場合は感覚神経系での脳細胞のつなぎ替え促進による感覚の回復が目的になっています。  8月18日(火)、脳卒中感覚麻痺で動作に必要なものについてね。私みたいな感覚麻痺だけの者にとって動作に必要なものね。はっきりいって「感覚」ですよ。それだけですよ。すべては脳で感覚情報が使えなくなったために動作麻痺等になったわけですよ。四肢でも嚥下でもね。私の場合は間脳の視床での出血ですから、体性感覚情報を大脳等に送れなくなっただけでした。それで、動作ができなくなったのです。脳での部位が判っていますので大脳等は無事ね。筋肉も関節も無傷ね。本当に麻痺しましたよ。掛け値なしね。ですから、救急病院で指が動かせたときは「じっと手を見る」という状況下ですよ。視覚情報で筋紡錘などからの情報が途絶えていたのを補ったわけですよ。ところが、筋肉からや皮膚からの情報がないので見ていないと動かせないし、筋力がどの程度とかも判らなかったです。動かせてもコントロールができなかったのです。そして、今もコントロールできていないといえる状態ですが、当初よりコントロールできるようになってきましたが、不十分ね。感覚情報がないということで筋緊張亢進状態になりやすいですよ、今も。筋緊張亢進なんてリハビリの大敵ですよね。感覚神経の戻り具合ですが、都合のよいようには戻ってくれないというのが特徴ね。いつどの部分かは感覚を感じて判るというものですよ。感覚が戻ってきても発症前と同じ状態ではないのが普通です。感度が高すぎたり、低すぎたりです。ボチボチの適正感度に調整されるのに数年から数十年掛かりそうです。私の場合、リハビリでもっとも必要とするのは「脳細胞のつなぎ替えの促進」と「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」ということです。これで、リハビリ病院で完全左半身麻痺からの奇跡的回復といわれたのでした。  8月19日(水)、脳卒中リハビリでの奮闘についてね。どのように奮闘したらよいかは脳での損傷部位に依存しますよ。このことを無視してリハビリをおこなうとほぼ悲惨な末路が待っていますよ。私みたいな完璧な感覚麻痺の場合は「筋トレ等過剰リハビリ厳禁」ね。運動神経系や筋肉や関節は無事でしたが筋肉等に脳が正常に関与できなくなっているのです。筋トレタイプですると、運動神経興奮→筋肉収縮→筋紡錘情報→感覚神経→視床(私はここがやられました。)→大脳感覚中枢→大脳運動中枢→運動神経系抑制ニューロンによる興奮状態の調整・・→運動神経興奮→筋収縮の調整→筋紡錘等の感覚情報→感覚神経→視床→・・の繰り返しね。視床にダメージを受けたので興奮状態の調整ができなくなったのです。皮膚等からの感覚情報もないので運動神経が興奮状態のままになってしまうのですよ。ボトックスはこのような状態の運動神経の神経終末に作用して神経伝達物質の放出を阻害することで筋肉の興奮を抑えているだけですよ。単なる対処療法ですよ。ですから、「奮闘する」というのは障害部位によっては簡単に「筋緊張亢進→痙縮→拘縮」という道筋をいってしまうのが脳卒中ですよ。脳卒中リハビリは情報処理で脳が適切に対処できなったことに対しておこなわれるので「最優先は脳での神経細胞のつなぎ替え」ですよ。つなぎ替えが起こるようにするリハビリでも四肢等では動きを悪くするようなのは脳ではなく筋肉の問題に置き換わってしまいますよ。関節が錆び付いたり、筋肉や腱が固まっては動作できないですよ。歩行補助ロボットも脳の再生医療等の対象外になってしまいますよ。少し前に誰か有名人のリハビリの奮闘記みたいなのが放送されたようですが、それはその人にだけであって、各自にあった奮闘記は脳での損傷部位等から個別に導き出されるものですよ。私の奮闘は「無知な外野の奮闘要望を無視して適切適度なリハビリを継続すること」ね。こんなので、リハビリ病院で完全左半身麻痺からの奇跡的回復といわれたのでした。脳卒中だけですと歩けるようになって当たり前、上肢も動かせるようになって当たり前、いつ頃からかは判らなかったですけどね。適切適度なリハビリを。くれぐれもボトックス対象にならないようにね。ボトックスは救いではありますが、対象(痙縮等)になっていくような過剰リハビリ行為が悪いのですよ。  8月20日(木)、「失敗の質」について思うことね。調べもしないで思いつきで実行した結果の失敗と前者に比べてそのときにしては研究して実行した失敗の質の違いね。「男はつらいよ」で寅さんの台詞で満夫に「俺みたいなのは人生で迷ったときなどは賽の目のようにでた目で進路を決めるが、学校で勉強してきた人間は選択肢を自分で考えて決めることができる」とかね。でもね、優秀だったはずの帝国陸海軍の参謀本部の評判は非常に悪いですよね。これは「思い込み」ですかな。でも、普通はよく調べての方が失敗しても傷が浅いと思うのですが。「失敗しない」というのは何もしていないということの場合もありますね。グーグルでは社内の仕事での「失敗がない」というのはリスクをとっていないからと思われるようです。で、脳卒中リハビリでは痙縮や拘縮とかになっているのは失敗ですよね。簡単に筋緊張亢進状態になりやすいのが脳卒中ね。この状態を失敗ととらえるか成果ととらえるかの問題ですよね。私は失敗の入り口ととらえてきたのです。で、マッサージや動作での修正ね。「楽な力で動作ができる」ということを求めてきました。で、最低基準の失敗はしていないですよ。ボトックス適応じゃないものね。他動でも良いから楽な力で動かせていたら何とかなるのが脳卒中ね。無意味なことをして失敗するとよく考えてみておこなったことで失敗の兆候が出てきたら修正して失敗を回避しようとするのではどちらが良いでしょうね。闇雲で失敗した場合は「なぜ失敗したか」も判らないのではとね。ボトックス療法に行き着いたのはリハビリに失敗したからですよ。順調ならボトックス不要だものね。ボトックス適応は一日にしてならずね。リハビリではリスクをとらないようにね。  8月21日(金)、ブログ村脳卒中カテゴリーに投稿されている「動きのコツ」さんのブログを読ませていただくと「・・を感じるように・・」とか「・・の感じを・・」とか感覚情報の大切さをよく強調されていますよね。我々感覚麻痺の者は感覚情報が届かなくなっただけで動作麻痺になったのです。私みたいなのは大脳感覚中枢・運動中枢・運動神経系・筋肉・関節は無傷でしたが間脳右視床のダメージで左半身の感覚麻痺にね、これに付随して動作麻痺になったのでした。感覚神経系を復活させれば動作ができるということですよ。でもね、関節の可動域が確保されていることと筋肉と腱が柔軟であることが必要ですよ。関節が錆び付いて可動域がなくなっていて動作できますか。筋肉や腱がコチコチで動作できますか。よく考えてみてね。ボトックス療法での対象箇所は筋肉ですよ。脳卒中だったのに脳ではないですよ。筋肉がおかしくなったためですよ。脳卒中においては脳は今の状況の医学では血抜き程度の手術しかできないですよ。それと、脳梗塞でのあの血栓溶解剤ぐらいね。後は脳の可塑性に期待をつなぐのですが、脳が回復する前に筋肉や関節をカチコチにしてしまうと脳は回復しませんよ。感覚麻痺では「とりあえず動かせる」ということがあって、過剰に走りやすいようです。すると、筋肉や関節がカチコチね。か弱い力で可動域が確保できるようなリハビリをしていたら、感覚の回復とともに筋力が回復してきましたよ。20kgのハンドグリップが握れたり、タオルが絞れたり、・・ですよ。静止画と動画のカテゴリーにあるハンドグリップや衣類入り衣装ケースを持ち上げて運ぶこともできますよ。「焦らない、急がない、諦めないリハビリ」ね。  8月22日(土)、脳での神経細胞のつなぎ替えを促進するためには。四肢でも高次脳機能でも「使っている」や「使う必要がある」とかを脳の該当部位にシグナルとして送る必要があると思っています。デモンストレーションでもよいと思うのですけどね。四肢では「可動域確保の他動運動」(ROM訓練)でもよいと思いますが、痙縮・拘縮とかになってはできないので注意ね。こうすることで該当箇所の脳細胞がコレステロールを使って樹状突起誘引物質を造っている可能性が高いですよ。また、樹状突起等は細胞膜の管なのでコレステロールも脂質に使われているはずですよ。やたらとコレステロール値が高いのは問題ですが、高齢になるほどコレステロールを含む脂質が若年者より必要になりますよ。脳での神経細胞のつなぎ替えは樹状突起等の細胞膜が必要ですよ。細胞膜の主成分は脂質ね。ω6系やω3系の必須脂肪酸が必要ですよ。でも、脳に対してボチボチの刺激としての動作も必要ですが、本人の「使うのだ」という意欲も必要と思うのです。私は脳出血を感じた段階から「リハビリで復活するぞ」でした。「復活できない」などという言葉は私の辞書にはなかったです。今もないけどね。出血時と違うのは「脳でのつなぎ替えには思っていたより時間が掛かる」ということかな。リハビリの第一段階はつなぎ替えではないので結構短時間でしたが、第二段階の神経細胞のつなぎ替え段階は時間が掛かりますよ。この「第一段階」や「第二段階」とかは以前の8月8日の投稿を読んでね。神経細胞のつなぎ替え中に痙縮や拘縮とかになってしまうとつなぎ替えがストップすると思うのです。ボトックス療法中はつなぎ替えストップと思いますけどね。ボトックス療法対象になった仕舞った方がボトックス療法をしなかったら永久につなぎ替えストップかな。  8月23日(日)、全身を覆う筋膜。筋膜を調べてみてね。これリハビリでも深い関係があると考えています。体の一部でのリハビリ動作の影響が全身に及ぶ可能性ね。体の各部分で適切適度であっても全身でみた場合は過剰になってしまう可能性ね。頑張りすぎ状態にね。健常の時はそれほど感じないことかもしれないですが、脳が適切に体の各部を支配できなくなった我々脳卒中経験者にとっては大問題になるのではと考えるのです。ですから、全身を考えながらのリハビリ動作をする必要があるのですよ。どの程度のリハビリ動作でしたら、筋膜に悪影響を与えずにできるのかということね。筋膜への悪影響でそのときにリハビリ対象にしていない部分が痙縮とかみたいな状態に陥る可能性があるのですよ。だから、常に全身を考えながらのリハビリ動作が必要なのですよ。同じようなリハビリ動作でも緊張度が低い方が筋膜への悪影響は少ないですよ。だからか弱い力でできる可動域確保動作などがあって、脳との関わりの回復状況を見ながらのリハビリね。だから、常にセラピストさんに筋膜も含めて全身の状況を診てもらいましょうね。

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