2007年4月14日土曜日

文部科学省調査発表、高校3年学力「改善方向に」?

4月13日に文部科学省より発表され、14日各紙に載りましたね。
『高校3年生を対象に2005年に実施した「教育課程実施状況調査」(学力テスト)の結果』です。
詳しい情報を求めて文部科学省のサイトに見にいったのですが、「報道発表」のところにはでていませんでした。
気になる点、その1 調査高校は前回と同じか同様なレベルの高校でしょうか。文科省が指定すればそうなると思うのですが、地域の教育委員会の場合、ちょっと疑問符が付きます。
教育の調査には「再検証」というのができない宿命にありますので「大規模な統計処理」を行って違い等を調べることになるのです。15万人という数はサンプ ル数としては十分だと思うのですが、サンプルの取り方でどうでもなります。なにせ、同じ生徒にお願いするわけにはいきませんからね。
その2、結果の方ですが、読解や論証が低下しているようですね。これは、教員が内申書重視の高校入試を経て、共通一次や大学入試センター試験で大学に入学した世代ばかりになってきている影響もあるのでは。
教員希望者のほとんどいない大学というのは2分されていますね。民間企業(大企業中心)や公務員(国家Ⅰ種)などに多数の学生が就職できる大学、教員希望は少ないですね。それと教員を諦めている学生の多い大学ですね。
入試に読解や論述を要求する個別試験をしているのは前者の大学ですね。そして、その後のゼミなどでも厳しくしごいているとこが多い。
教員希望者が多い国立大などには「センター試験」だけで「小論文」があればですが、ない場合も。そうすると、高校までの学習では、「入試のための暗記」で 過ごしたのが教師の大きな割合を占めている可能性が高い。授業に工夫?しても「学問的意味」では?で。テストは「穴埋め」「択一式」では読解力や論述力を 高めようとする気が生徒から失せてしまうのでは。
内申書重視の高校入試ですが、結局中学校3年間ず~と入試みたいになってしまいましたね。論述式解答をさせると曖昧さがどうしても残ります。すると、生徒に突かれるのがいやさに「択一式」などが増えたのでは思います。

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