2008年2月6日水曜日

「畳の学習への効果」の記事より

2月6日の日本経済新聞社会面に「子供の集中力 畳でアップ」という見出しの記事がありました。
読んでみると福岡市の塾で普通の教室と畳敷きの教室をつくって中学1年生233人と小学校5年生90人を対象に調査をしたというのです。
算数の2桁から4桁の足し算とか引き算を30分でどの程度できるかということでみています。普通の教室での成績に比べて、畳敷きの方がたくさんの問題をしているということですが、正答率には違いが見られなかったということです。
研究された方には悪いのですが、疑り深く考えると、どっちの教室を先にしたのでしょうか。グループ分けしてくれたのでしょうか。畳が先のグループでも効果があったのでしょうか。畳が後なら「学習効果」の影響を排除しているのでしょうね。新聞に載せるぐらいだからそのあたりは抜かりないのではと思うのですが、どうしても、結論ありきの調査という気がしてならないのは私の性格なのでしょうか。
あの百マス計算でも練習を積めば「計算が速くなる」という前提ですね。クレペリン検査では、普通、練習効果と休息効果で後の方の計算量が2割前後増えます。
このようなことがありますので、報道する際には「調査の実施条件」を細かく載せてほしいですね。そうでないと、判断できないですね。

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