2009年5月21日木曜日

日本の不思議な就職事情

 5月19日に放送されたクローズアップ現代は「正社員への狭き門 ~世界不況に揺れる就職戦線~」ということで2010年春卒業予定者の就職活動等を取り上げられていました。
 「不思議その1 どうして新卒に拘るのか」 簡単にいうと「企業でまともな人材評価ができるところが少ない」からでしょうか。契約社員とかで正社員より実力を発揮していても正社員になれない不思議な企業が多い日本。実際に使っていてもこれだからね。
 「不思議その2 どうして4月1日付採用に拘るのか」 これは国家公務員でも1日付とそれ以降では出世に大きな差が出るとか。ここにも人材を見る目がないいうことの証拠かな。
 「不思議その3 どうして就職活動が早期化するのか」 これは「青田買い」ということに通じるかな。稲作においては、気候変動によるリスクはあるでしょうが、地域とかを限定すれば低リスクで収穫が見込めていましたからね。ですから、皆さん殺到することに。この体質が教育事情で大きく変わる可能性のある人材を入学歴とかなどの色眼鏡でみるので、可能性を考えずに特定大学から順に決めているみたいですね。先輩をリクルーターに使って後輩を囲い込む。青田買いそのものかな。入学歴でするなら、「高校卒」の段階で予約するとか、特定の分野を除いて大学卒ではなく、高校卒でよいのでは。その方が戦力の期間が長いですよ。どうせ、サークルとバイト歴を重視するならね。
 その点、公務員の方は年齢制限があっても結構幅広い年代になっているのでマシですかな。
 正社員を減らして、アルバイトや契約社員・派遣社員を増やして低賃金で使える労働者を増やした結果、国内市場が萎んでしまいましたね。今回の経済危機で日本が一番傷が深い可能性があります。生活できない最低賃金も問題ですね。少子化だけが消費減少の理由ではないですよ。労働配分率の低下も大問題ですよ。
 国の財政支出での問題点は、組織を維持するためにと考えられる仕事が多いということでしょうか。その結果、予算を必要とするところにお金が回らない。財政の硬直化が一番の癌でしょうね。

この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。
img00220.jpg

0 件のコメント: