2009年5月23日土曜日

「日本はGMを笑えない」と自由民主党部会で池尾慶大教授が苦言

 5月20日にinfoseekで見つけた時事通信配信の記事に『「日本はGMを笑えない」=自民党部会で苦言-池尾慶大教授』というのがありました。
 GMといえば、過去にUAWとの労使交渉でその場しのぎに年金や医療保険で譲歩して、見かけ上の賃金上昇を抑えたり、ストライキを回避してきたというのです。年金や医療保険はすぐに負担としてのしかかるわけではない。当面、現金での支出がないので経営側は将来の収入を当てにして妥協し、UAW側は経営側からの譲歩を勝ち取ったということで組合員向けによい顔ができたということらしいです。
 日本の年金制度も「右肩上がり」を前提に制度設計をしたり(選挙対策かな)、見込みもない高出生を前提としてきたりなどというのはGMなどとよく似ていますね。そして、どちらも手っ取り早し収入策、GMはスポーツユーティリティービーグルやピックアップトラックなどの手軽に高収益の稼げる車種に偏っていって、原油高騰等の影響をモロに受けてしまったということでしょうか。もっとも前政権の政策のまずさもありましたが、しかし、無策すぎたのでしょう。
 日本の行政機構も過去の遺物にしがみつき、その場しのぎできているというのも同様でしょうか。社会情勢が変わり、人口減少社会にしてしまったにも係わらず、まだ、人口増を前提にしている過去の計画や法律にしがみついている点などですかな。
 社会保障の硬直性を招いて、今の日本で社会保障の谷間にはまった「餓死者」がでたり、自殺者が出たり、犯罪者がでたりしています。「餓死者」は絶対に防ぐべきものですね。なぜか。政策の硬直で金も人も回らないからでしょう。
 日本はもう一度、つぶれる必要があるのかもしれませんね。毎日、働いても生活できない最低賃金とかにしなくてはならないのは、高コスト行政が大きな要素ですね。

この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。
img00221.jpg

0 件のコメント: