2009年10月16日金曜日

全国学力テストが抽出方式に

 10月14日の日本経済新聞夕刊社会面に全国学力テストを抽出方式に変えて実施する案が出てきており、来年度予算で抽出でというこで要求するということです。
 どっかの知事が成績開示を求めたりしていましたね。あれ、都道府県別も開示すべきではなかったと思います。教育の基本は競争ではないのです。教育の基本は「人間が人間になるため」です。人間は学習をして初めてよりよい人間になれるのです。
 教育の第一の目的は「人間になるため」で、第二の目的はないような気がします。では、なぜ、競争がというと豊かさを求めているのでしょうか。ところが、有名大学を卒業しているような夫婦でも「機能不全」の家庭生活を送っている場合もあるのです。その影響は子どもに伝わります。
 今、平均点開示とかを求めている人には、教育の第一の目的が抜け落ちているような気がします。結局は自分よりなにかで劣っているものと比べることで精神的安定を求めようとしているのでしょう。それを幾分でも和らげる効果が「抽出」方式にはあると思います。
 ですが、抽出は世論調査で使われるような抽出方法でね。さらに、抽出されたところはその学年、全員受験をね。高校では全員でない場合、実際その高校で高学力といわれるクラスだけを対象に選んでいたところがありましたよ。これでは、全体をみることができなくなりますね。
 その昔、某県で全国学力テストの時、成績不振者を欠席させたというのを聞いたことがあります。このようなことの防止策をとった上で、「抽出方式」にして、成績の開示をしないということが必要でしょうね。

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