2009年10月20日火曜日

国際ハブ空港になるはずだった関西国際空港

 10月20日に「関西国際空港会社が発表した2009年冬の国際線運航スケジュールは、旅客がピーク時(12月)で週599便と前年の同じ時期の実績に比べ2%減となる。」ということです。さらに国内線も減少傾向がありますね。
 前原国土交通相が「羽田のハブ化」、まあ、成田との一体的運用で実現したいとかいっていますが、「ハブ空港」として成り立つための条件、お解りなのでしょうか。これは、関西国際空港ができたときの伊丹を残そうとした勢力の意識の問題でもあるのか。
 くどいですが、「国際ハブ空港」は主要国際空港が24時間運用である必要があるのではということです。現在、滑走路を2本以上持っていて、本当の意味で国際線の24時間運用ができるのは関西国際空港を筆頭にあげることができます。
 ただ、日本の予算配分の弊害で滑走路を一気に造らなかった。韓国の仁川は2本つくったようですね。今は3本。6本まで増やす計画があるということです。一気に大空港を作っていったということかな。それに対して、関西国際空港も羽田空港も成田空港も小出しによる逐次拡張ですね。世界の流れに完全に乗り遅れてしまったということです。
 民間企業は「選択と集中」をしていますね。国の施策にも「選択と集中」が必要な部分もあるのです。それが、「空港」とか「港湾」とかなのですね。「船舶コンテナ」の取り扱いも日本はアジアの中では霞んでいます。これも、「分散と規制」に寄りかかっていたためでしょうね。
 関西国際空港の出だしの失敗は、「小出し整備」「伊丹を残したこと」「ハブの意味を理解しなかった国、地方公共団体、航空会社」の相乗効果だったのでしょうね。
 もう、大胆な空港政策が実施されない限り、ハブ空港になることはないでしょうね。そして、借金で沈没していく可能性が高いと思います。

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