2010年4月8日木曜日

証券化商品、アメリカで新規制案

 4月8日の日本経済新聞に出ていた記事に「証券化商品、アメリカで新規制案 発行元に5%保有義務 投資家とリスク共有 SEC、市場健全化促す」というのがありました。
 今回の金融危機の大きな原因は「証券化商品」にあると思っています。例えば、不動産ですね。ワンルームマンションなどでよく「投資目的の販売広告」を見かけます。これ、自社で所有して賃貸マンションとして運営するより、売り飛ばして「管理会社」として関与する方が儲かる、または、ソンをしないからだと思います。確実に高収益があるのならどうして「販売」するのかが疑問なのです。「証券化商品」には、この疑問が常に付きまとうはずなのです。それを無視して、懐の痛まない格付け会社の格付けを鵜呑みにして売買したところに大きな問題があると考えます。
 この問題点の一部でも解消するには、発行元にもリスクを負わせることが必要なのですね。5%ではなく、10%以上発行元に保有義務を負わしてもよいと思います。ただ、今回でも、リスクをどうとるのかをよく考えたところはそれほどでもなかったのでは。他人任せ(CDSを含む)で判断をしなかったためですかな。
 年々、株式市場や為替市場などが、些細な報道や予想される範囲内での統計数字の発表に過剰反応しすぎているように感じています。これも、自分の頭で考えなくなったためでしょうね。それか、投資家に対する言い訳のためなのでしょうか。金の亡者に成りながった人々が増えすぎたためですかな。

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