2016年5月9日月曜日

闘病記(視床出血)  左半身完全麻痺からの復活(完全復活を目指して)  No194

ボトックスの作用機序をどのぐらいご存じなのですか。   楽な力での関節可動域があれば痙縮なんてなっていないはずだよ。   「脳卒中で四肢のリハビリで注意すること」ね。   睡眠についてね。ある方が睡眠不足も脳出血のリスク要因だとブログに投稿されていました。   歩行についてね。ウオーキングはただ歩数を稼げばよいというものではないですよ。リハビリの歩行訓練もね。   脳卒中四肢のリハビリで効果を上げるためにね。「脳卒中直後の患者を落ち込ませないこと」ね。   脳卒中後遺症はどのぐらいの期間で完治するのか。例えば、四肢では「動かせる」だけでは完治ではないですよ。  5月2日(月)、ボトックスの作用機序をどのぐらいご存じなのですか。これはボトックスの注射後のリハビリを考える上で重要なことですよ。これは医師がわかりやすく説明しておくべきことです。大阪にお住まいの片麻痺の方はボトックス後、ストレッチや筋肉のマッサージ等を主体にされているとブログにありました。ここの医師やセラピストさんはまともです。ボトックスが判っているのですよ。東北地方のある片麻痺さんはボトックス後、筋力がなくなったと筋トレ、それを止めない医師、セラピスト。大阪の方の病院とは大違いですね。東北の方は筋トレをさせて、悪化させて延々とボトックス注射で金儲けがしたいようです。ボトックス療法はボツリヌス菌毒素を使う医療方法です。「ボツリヌス菌」はウィキペディアで調べてね。そこから、ボツリヌス菌毒素の「ボツリヌストキシン」に移動して読んでみてください。さらに「破傷風菌」とその毒素の「テタノスパスミン」についても読んでね。次に「破傷風」もね。ボトックスは筋肉に収縮命令を出す運動神経の終末に作用して収縮命令を出せなくするのです。だから、筋肉が緩むのですよ。作用しているときはいくら筋トレしようとしても筋肉は収縮しないですよ。そして、脳には神経終末の情報は伝わっていないですよ。運動神経は興奮の坩堝とかしますが、感覚神経が回復していても筋肉が収縮していないので「収縮したという感覚情報」が戻ってこないので、興奮を解除できなくなりますよ。ボトックスの効果が切れたら、直ぐに逆戻りをしてしまうと考えられるのです。エンドレスのボトックス患者のできあがりね。ボトックスが末梢でしか働かないから末梢のある部分のみの注射なのですよ。破傷風の方も末梢ですが、上位に逆送されて脳で影響が出るとか。ボトックスは末梢だけだから、医療用にも利用できるのですよ。ウィキペディアには注射後の作用までの時間についてあるのかな。勝手に調べてね。ボトックスはマッサージとかの筋肉のゆるめ方と違うのですよ。だから、ボトックス対象にならない方が回復は早いと考えています。  5月3日(火)、楽な力での関節可動域があれば痙縮なんてなっていないはずだよ。だから、楽な力での「他動による可動域確保動作」ができるというのがリハビリでは重要なのですよ。怪力を必要とするようなのは痙縮とかですよね。楽な力でできる程度のラジオ体操的動作がほぼできたら、痙縮なんてならないですよ。筋トレみたいな感じでリハビリをすると、筋肉の緊張状態が感覚麻痺では高くなってしまいますよ。で、筋緊張亢進に、ついで痙縮に、下手すると拘縮ね。筋肉が硬直してしまったら、関節を作動させるのに力が必要になりますよ。そうそう、硬直とかですが、固着もありますよ。筋肉を構成しているタンパク質のミオシンとアクチンが固着してしまって離れなくなる現象ね。調べてみてね。一々説明するのもめんどくさいですよね。ブログで読んでいるのでしたら、検索してみてね。そのときに頓珍漢な説明や間違った説明のサイトもありますので気をつけてね。内容的には正しいサイトでも検索者が求めている内容ではないのもありますよ。全く違う内容のところを正しいと思い込んだりね。例えば「下垂足」と「尖足」ね。見た感じはよく似ていますが、「下垂足」は筋肉は柔軟ですよね。「尖足」はどちらかというと脹ら脛等が硬直かな。似て非なる症状ですよ。脳出血では普通尖足ね。  5月4日(水)、「脳卒中で四肢のリハビリで注意すること」ね。上肢では普通、腕や手、指は伸ばしてから動作をしますよね。ところが、筋肉は屈筋の方が強力です。下肢では、股関節も膝関節も足首関節も適切に曲げることで動作をしていますよね。ところが、下肢での筋肉は伸筋の方が強力ですよね。健常者の動作でも「肩に力が入る」とかは屈筋も伸筋も同時に収縮している状態ですよね。脳卒中後遺症時ではこの屈筋も伸筋も両方収縮しているというのが頻繁に起こるのですよ。私は未だにこの両方収縮が起こっていると感じるときがよくあります。両方収縮を放置していると上肢では屈筋が、下肢では伸筋が筋力で圧倒していき、上肢では屈曲腕や握り拳状態、下肢では棒足や尖足固定かな。このようになるのを防ぐ方法はマッサージや「外力での関節可動域確保動作」が必要なのですよ。如何に筋肉の緊張を取り除いてやるかというのが重要ですよ。滑らかな動作は運動神経、感覚神経、中枢神経等が正常に働いて漸くできます。ですから、リハビリ中はぎこちない動きになるのはあたりまであると割り切ることですよ。脳での神経細胞間のつなぎ替えが完了して、調整が済むまでは「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」で地道にね。  5月5日(木)、睡眠についてね。ある方が睡眠不足も脳出血のリスク要因だとブログに投稿されていました。そうでしょうね。ところで、睡眠で大切なことは何なのでしょうね。私は起床時刻をできる限り、「一定」にできるようにね。30分ぐらいは寝過ごすこともありますが。起床で体内時計のリセットをしているのですよ。だから、腹筋で一気に起き上がります。左半身完全麻痺からできるように回復しましたよ。次が睡眠時間ね。6~7時間程度になるようにね。寝過ぎは疲れるだけで睡眠が浅くなりますよ。睡眠不足もいろいろ弊害がね。ただ、適切な睡眠時間は個人差があるので睡眠の質を考慮して求めてみましょうね。ですから、結構よい年齢になりますが、夜間トイレ行きは絶無ね。部屋の入り口付近で花子(柴ね)が寝ていますが、時々吠えていますけど目覚めたことはまずないです。ぐっすり寝るためには「適切適度な運動」が必要ですよ。寝過ぎますと、睡眠が浅くなって睡眠不足的症状になるようです。昼寝は短時間は厚生労働省の「睡眠の指針」でも推奨されていますが、長時間は否定的ですよ。昼寝の長時間は時間単位ですよね。そうそう、運動不足は脳が活性化されないから、ぼんやりになりやすいようです。ですから、起床時刻が朝6時ですと、午後11時~12時ぐらいが適切かもね。起床時刻一定化は今回の視床出血でも救急病院入院中から目指していました。体内時計の関係でどうしても起床時刻付近は眠りが浅くなりますね。この体内時計は遅らせる方は楽ですよ。寝過ごし状態の方はね。ところが、時刻を早める方はどうも一日1時間程度までみたいです。この程度でも体内時計の方は2時間早める必要があるのですよ。普通の人の体内時計は25時間時計なのです。だから、遅らせる方は楽なのですよ。海外旅行の時差ぼけではヨーロッパ行きの時は行くときにはそうでもないのが帰国すると・・というのはこの体内時計によるのですかな。そうそう、だから、体内時計で体内環境も調節されていますので、食事や服薬も毎日一定時刻の方がよいですよ。  5月6日(金)、歩行についてね。ウオーキングはただ歩数を稼げばよいというものではないですよ。リハビリの歩行訓練もね。疲れてくるとどうしても歩容が悪くなりますよね。リハビリでは悪い歩容ですと、歩けば歩くほど悪いまま固定化されますよ。でもね、健康のための歩行はある程度の速さが必要です。そして、ある程度の歩数もね。さらにはある程度の歩幅もと考えられます。前回の「健康カプセル ゲンキの時間」ではある程度の速歩の時間を含む8000~12000歩程度を推奨していました。健康効果は8000歩ほどは必要ですが、12000歩程度を越えると・・ね。これらは健常者風歩行ができるということね。我々脳卒中後遺症の者にとってはどの程度がよいのでしょうね。繰り返しになりますが、リハビリのための歩行練習と健康維持のための歩行との兼ね合いですね。脳卒中片麻痺は上肢での運動も制限されてしまいますよね。上肢の方が簡単に筋緊張亢進に、さらに痙縮に、下手すると拘縮になりやすいですからね。で、私は健康維持の運動を歩行に頼っている訳です。ウオーキングでできるのも1日1万数千歩でも健常者風が何とか維持できているからですけどね。でもね、筋紡錘や腱ゴルジ装置などの筋肉感覚も回復状況によっては辛いときもあります。回復というのは筋肉情報の入力が少し増えたということね。この少し増える程度の繰り返しね。そのたびに筋力バランス等の調整が必要になりますよ。そのときが歩きにくいのです。このときに如何に健常者風を維持するかね。筋肉感覚のなかったリハビリ病院入院中の歩行が懐かしいです。感覚回復の煩わしさがなく、スタスタ歩けていましたからね。でも、退院までは毎日、車椅子着座による両足ちょこちょこ歩行もしていましたよ。なぜ、病院の車椅子を確保できたのでしょうね。  5月7日(土)、脳卒中四肢のリハビリで効果を上げるためにね。「脳卒中直後の患者を落ち込ませないこと」ね。脳は人間の臓器の中でひょっとしたら、一番可塑性に富んでいますよ。さらに、脳卒中は脳に問題があるだけの病気ですよ。体の他の部分は脳の支配下にありますが、損傷状況によって発症以後の脳支配に問題が出てくるだけですから、そのことを理解して現状を維持することができるのも人間のからだですよ。これらを踏まえて患者への説明が大切になりますね。なのに「・・は諦めてください」などという医師はリハビリに無知な医師ですよ。こういうのがいるから、諦めてしまったり、無謀なリハビリをおこなう患者が増えるのですよ。四肢ですと、ボトックス適応になるのはリハビリのどこかが間違っていたのですよ。普通の方は医師の言葉が頼りですからね。単純に「回復しますよ」というのも危険ですけどね。適切適度でもひょっとしたら棺桶の方が先というのが脳卒中リハビリではと感じています。でも、適切適度なリハビリができたら「片麻痺困った」という程度を少なくできるのだけは確かですよ。尖足になっていない方が歩行は楽ですよ。尖足は防ぐことができますよ。寝ているときの予防器具もありますからね。なぜか、尖足無関係にできたのに調べたらありましたよ。この器具は意識不明でも使えそうでした。脳卒中だけの場合はそのときの状況に応じて、適切適度なリハビリをしておけば、そのうち、ロボットリハビリとかで何とかなるようになってきているのが現代ですよ。でも、難しい「適切適度」ね。  5月8日(日)、脳卒中後遺症はどのぐらいの期間で完治するのか。例えば、四肢では「動かせる」だけでは完治ではないですよ。私の程度ですと、生きているうちは絶望かな。どの程度で完治というのかという問題もありますけどね。私の場合は視床出血、意識不明の時もありで左半身完全麻痺からの回復ね。ある文献によりますと、意識不明と意識混濁は少し不明の方が重いのですが、区別がいまいちよくわからないです。で、早くても数十年は必要と思うような感じね。四肢の動作ではほぼラジオ体操的動作は楽にできますよ。グッパも楽にできますよ。ここまで回復しているのにどうして数十年かというと生活動作での動作精度の回復ですよ。皮膚感覚や体内感覚、微妙な力加減とかね。これらの回復に果てしもない時間が必要と感じているのですよ。四肢では「動かせるだけ」と「健常側と同様の感覚や精度で動作ができる」の落差は大きいですよ。この落差を埋めるのは気の遠くなるような時間の適切適度なリハビリ動作というのが最低条件です。ボトックス適用になるとさらに延びてしまいますよ。完治は「脳で障害を受けた部分を避けての神経細胞間のつなぎ替えができて、さらに新しい接続での調整が完了した」が必要なのですよ。四肢等ではこの長い期間、「筋肉を固めない。関節を錆び付かせない。腱を固めない。」というようなことをしておく必要があるのですよ。そして、脳での神経細胞のつなぎ替えが促進されるようなリハビリ動作と必須不飽和脂肪酸の摂取とね。ボトックス中はこのリハビリ動作が実質的にはできないはずですよね。その分、遅れるはずだよ。

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