2009年8月5日水曜日

成績と親の年収、相関の傾向あり

 8月5日の報道で、文部科学が実施している全国学力調査の学力(正答率)と親の年収との関係についての調査結果が発表されたということです。
 「調査は、お茶の水女子大の耳塚寛明・副学長(教育社会学)の研究班が昨年度、約6千人の小学6年生について実施。保護者にも年収をたずねて相関関係を分析し、4日、結果を公表した。」ということです。
 お茶の水女子大の耳塚寛明・副学長(教育社会学)はこの方面で実績を上げている方なので、信頼性は高いと考えられます。このような調査は、いつ・どこで・だれが・なにを・どうのように調べ・どう解析したかが非常に重要になります。その点、文部科学省の全国学力テストをもとに、多人数でありということなどからも信頼性は高いと考えられます。
 親の年収が高いほど、普通は家庭の知的雰囲気が高くなりますね。親の年収が高いほど、親が引き続き「勉強」とか「読書」とかをしている場合が多いかも。
 そして、絵本などの購入量にも違いが出てきますね。さらに、絵本があれば、「読み聞かせ」の機会も多くなり、そのうち、絵のない本の読み聞かせにも進む可能性が高いですね。今、問題になっているのは「言葉」から「事象」が想像できないことでしょうか。絵のない本を読み聞かせるということは、その想像力を付けるためのよい練習になっている可能性が高いですね。兎に角、教科書とかに書いてあることと事象とかが結びつくかどうかが、学力に関係していると考えられます。これ、丸暗記では養成できませんからね。
 以前、日本経済新聞の「私の履歴書」でノーベル化学賞を受賞した野依良治氏が「男の子は父親の背中を見て育つ」と書かれていました。そう、子どもは身近な大人を見て育つのです。見本となるように意識して行動できる親かどうかも大きな要素でしょうね。

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