2009年8月29日土曜日

アルコール依存症に指導程度ではね

 8月24日に福岡県警の巡査部長が飲酒運転およびひき逃げをするという事件がありましたね。いろいろ報道されているのでよくご存じだと思います。
 そのなかで、「アルコール依存症」のことが出てきていました。「嗜癖」ということも考える必要がありますね。生育歴から見ていく必要がです。
 アルコール依存症は、未だに「大酒飲み」の状態が長期間続いたらとか思っているのでしょうか。社会的地位なんて関係なしに発症するし、依存症の人に「酒は飲まないように」と注意するぐらいで止まりませんよ。この程度の注意で飲酒量をコントロールできるのなら、依存症ではないといわれています。
 何らかの嗜癖のある人に改善させるには、カウンセラーと精神科医とか連携して治療に当たる必要があるといわれてます。そこまで、福岡県警は取り組んでいたのでしょうか。これは、福岡県警だけではなく、日本のあらゆる組織でいえることでしょう。メンタルヘルスへの取り組みの悪さが今回の事件を招いたのでは。
 そして、子育ての時に乳幼児に母親がたっぷりの愛情を子どもに注ぐ余裕を奪い去っているような日本の雇用環境の悪さはそのままですね。家庭がその機能を発揮できないような雇用環境などが、「嗜癖」の増加や人格障害の問題を生み出しているのでしょう。千葉の母親を殺して娘さんを拉致した事件なども犯人の人格に問題が。昨年の元厚生事務次官殺傷事件の犯人にもそのようなカゲを感じています。
 発達障害や学習障害に疎く、愛情の薄い機能不全家族の下で育った子どもたちや大人がいろいろな場面で犯罪を犯す可能性が高くなるのは必然的かもしれないですね。
 子育て支援は「子ども手当」だけではだめなのです。家庭で子どもが虐待を受けることなく、必要な愛情を十分に受けて育てられる権利を保障する必要があります。それが将来の犯罪を少しでも減らすために絶対に必要だと考えます。
 子育て支援に「子ども手当」の他にも、育児休業とかを積極的に取らせている企業には十分な支援を、育児休業とかで従業員いびりなどをするような企業からは多額の罰金を。1人で10億円ぐらいの罰金とかね。
 子どもが健全に育てば、犯罪は減少していくはずです。
 アルコール依存症とかの依存症の人に対して指導程度では無意味です。症例を十分に理解しているカウンセラーと精神科医によるカウンセリングと治療が必要でしょう。福岡県警は依存症を甘く見ていたのではという気がします。

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