2010年10月11日月曜日

ノーベル平和賞、今年は中国人権活動家に

 10月8日に発表されたノーベル平和賞は、中国人人権活動家の劉暁波氏に対して贈られるとノルウェーのノーベル賞委員会が発表しました。理由は『中国共産党による一党独裁の見直しや言論・宗教の自由などを求めた「08憲章」を起草した。また、厳罰に処せられたことで、「中国での人権を求める幅広い闘いの最大の象徴になった」』などによるようです。
 中国に対する民主化への圧力となり得るのですね。『「中国の憲法には言論、報道、集会、デモなどの自由が定められているにもかかわらず、中国市民の自由は明らかに制限されている」と、中国政府の姿勢を批判した。』という状態への批判かな。これに対して、中国は不快感を示し、ノルウェー政府に対して抗議をし、関係が損なわれることになるとまで言っています。これ、すべてが党中央による統制下に置かれている中国ならではの発想ですね。
 ノルウェーのノーベル委員会は過去にも政治的にギクシャクするような受賞者を時々出してきていますね。それは、その時の状況ではギクシャクしても将来的にはより平和な世界の訪れを期待してのことだと思います。単なる民間の一組織(政府組織ではない。)の決定に対しての中国の反応は「国内の民主化」を求める声を押さえつけていきたいためでしょうね。そして、対外的敵愾心を煽るのも国外に目を向けさせることで国内情勢への関心を低下させる狙いもあると思われます。
 10月8日に職場でノーベル平和賞の政治性を話していて、この受賞決定ですから、少し驚きました。ただ、受賞者の推測はしていません。興味が無いので。
 過去に何かで聞いたことがあるのですが、1940年前後でしょうか、もう少し幅広い年代だと思うのですが、中国では、その地域に国民党の勢力が共産党より早く来れば、国民党に。逆の場合は、共産党に入党していたと言われます。ですから、文化大革命なるものをする羽目になっていったのでしょう。
 国民党のほうは、台湾に追われ、割と早く民主化をしたので、台湾で国民党以外や台湾出身の総統も出たわけですね。中国本土のほうは人口が多い分、賄賂などにみられる昔ながらの中国の悪弊が解消されないのも民主化に踏み切れない理由かもしれませんね。
 一党独裁の矛盾がいつ吹き出すかですが、軟着陸しながら民主化にして欲しいですね。

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