2010年10月13日水曜日

深刻な問題を抱えています。「<性分化疾患>未成年3000人…04年以降 初の実態調査」

 10月9日にYahooで見つけた毎日新聞の記事に「<性分化疾患>未成年3000人…04年以降 初の実態調査」という見出しの記事があったのです。
 性分化疾患とは染色体やホルモンの異常によって男女の判定が難しい疾患であるとありました。染色体異常によるものは案外知られているようでいないみたいだし、遺伝子異常によるものなど多数の要因が絡んで生殖器などの分化が不十分になるのですね。
 以前に遺伝子異常による例を医学部生向けの公開講義で聴いたことがあったり、染色体異常による例とかは学術誌等で読んだことがあったのですが、この記事にある社会との関わりとかについてはここまで重大な問題を抱えるとは思いませんでした。
 性同一性障害も社会の偏見がすごいですね。このタイプの偏見が本人をも蝕んでしまっている様子が関連記事で読みました。ひょっとして、日本人の黒か白とかの発想が出生児に問題を引き起こし、疾患への医療関係者の無理解がそれを深刻化させているというのです。
 ここにも、日本の教育の問題点がでているように思います。生涯常に学習であるという意識の希薄さ。単なる噂話やそれに毛の生えた程度の報道に振り回される有識者もいるような状況ですね。なにか、疑問があれば、信頼性の高い方法で調べるべきを手近なところで済ましてしまう体質ですね。
 そうすると、症例の少ない疾患ですと「わからない」、だから、適当になってしまったりするのでしょう。そうすると、家族にも説明できないですね。だから、告知の際には家族の心情を十分に配慮できる医師はまだまだ少ないということです。
 でも、学会で医療者向けの「手引き書」が作成されるということなどで、患者の実態などが詳しくわかってきて対策(偏見等から守ることかな。)が進むことが期待できますね。

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