2009年9月14日月曜日

「チャート式数学」完全点訳 筑波技術大で完成、無料提供へ

 9月13日に朝日新聞のサイトで見つけた記事に『「チャート式数学」完全点訳 筑波技術大、無料提供へ』というのがありました。「市販されている中高生用の数学参考書の完全な点訳を、筑波技術大学(茨城県つくば市)の長岡英司教授(情報処理教育)らのグループが完成させた。」ということです。
 これ、ボランティアが多数参加してということでその点では、よいことだと思います。視覚障害とか聴覚障害とかがあっても、普通に教育を受ける権利を持っているわけですが、やはり、本が読める、話が円滑にできるということができないとかでハンディを負っていますね。それに対する国の施策は不十分すぎるのではないかと思うのです。
 この不十分さは少数者に対する必要な配慮のなさが原因でしょうね。その原因のひとつに政治家や官僚が障害者のことを理解していないことにあるのではと思います。まあ、教科書の点訳だけで十分と思っているのでは。そのような無理解が。
 このようなのは、少数の難病患者向けの医薬品が海外では認可されて使用されているのに、日本国内では一般の多数の患者の必要な医薬品と同等な治験や手続きを求められたり、国の補助がなかったりで医薬品メーカーに開発費用を負担させ、それを薬価に積み上げると天文学的な薬価になるので開発されない状態のまま、放置しているのと同罪だと思います。
 それが、今回はボランティア活動で成し遂げられたのですが、ふと思ったことに「同大は完成した点字版参考書を希望者に無料で提供する。」とあったのですが、この費用どこが持つのでしょうか。希望者が多い場合、大学の予算が逼迫する恐れがあります。なにせ、運営費交付金は年々減額されるなどの厳しい状態にあるはずですからね。
 一部大学のおこなったことだけにとどめず、全国にこのような動きを広めて行くためには、国の働き(民主党の考え方)が重要性を持ってくると考えます。難病患者用の医薬品とかの問題もね。

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