2010年7月11日日曜日

なにを考えていたのかな。中学校は?

 7月9日のNHkニュースや各報道機関で兵庫県宝塚市の「少女2人 互いの家に放火を」のことが報道されていましたね。それでNHKニュースによると『少女2人が殺人や放火などの疑いで警察から事情を聴かれていることについて、2人が通う中学校が、宝塚市役所で記者会見を開きました。この中で、中学校の荻野勝彦校長は、1年半ほど前に、火の出た住宅に住む少女から家庭内で虐待を受けているという相談があり、学校が家族から話を聞いたところ、「しつけの一環だ」と話し、その後、少女からの相談はなかったということです。また、もう1人の少女は「成績のことで親から口うるさく注意される」と日常的に担任の教師に打ち明けていたということです。』というのです。「明るい生徒」だとも話しているとか。
 ところで、「虐待」ですが、よほどのことがない限り「親」は認めませんね。「躾の一環」だといいますよ。それを学校は鵜呑みにしていたのかな。調査は難しいですね。ですから、多数の子どもが虐待の犠牲になっているのです。親自身も同じような虐待を受けて育ってきている場合がほとんどかも。それが、虐待だと気がついていないのです。ですから、他者から「相談」とかという形でも指摘を受けると、より陰湿になっていくことが多いと思います。報道からだけで判断すると、「その後相談がなかった」ということは、親が圧力をかけたためとも考えられるのです。だから、相談できなくなったともね。
 学校は「不登校」についても長い間「甘え」と称して、無理に登校させようとして、悪化させてきた事例を多数つくっています。漸く、「甘え直し」をさせるほうがよいと気がつくまでに何年かかったことか。今回もこれと同類の対応をしてしまった感じが報道からだけですと受けます。学校も専門機関への相談をしてからにするべきだったと思います。
 もう一人の生徒についても「虐待」の一種ですよ。多くの場合、成長を手助けするのではなく、親の要求を押しつけるだけの「成績」での虐待ですかな。子どもは本来、成長しようとする力があるのですが、それを摘んで、親の要求を押しつける虐待になっているのがほとんどではと考えています。ですから、そのあたりを考慮すると、子どもの成績を俗にいう「上位」にもっていくのは結構たやすい面があります。親などにまともな心理学的知識のないための悲劇だと考えます。

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