2011年4月9日土曜日

原発の電源喪失の疑問への答え?

 4月9日にinfoseekで見つけた読売新聞配信の記事に『全電源喪失、国は「考慮する必要はない」と解説』というのを見つけました。詳しくは読売新聞でね。
 そのなかに『規制当局である内閣府の原子力安全委員会は、1990年に定めた発電用軽水炉の安全設計審査指針の解説に、長時間の全電源喪失について「考慮する必要はない」と明記している。』というのがありました。これでは国の指針に原因が思われる記事ですね。このときの政権与党は自由民主党ですね。
 理由は送電線遮断では、狭い範囲であるとの想定ですか、すぐに復旧、また、非常用交流電源装置は故障してもすぐに修理ができると期待できるからだそうです。東京電力福島第一原子力発電所もこの規格ですね。まあ、第二発電所との違いは「津波」対策ですね。
 女川でもこの福島でも今回の震災で外部電源は長期にわたって停止してしまったと思います。それは、地震による被害範囲の広さですね。現に東北電力の仙台地区の発電所は復旧の目途が立っていないとか。送電網の復旧で被害地域以外からの送電を受けているということですね。それが、7日夜の余震で送電のバランスが崩れたためか、発電所を守るための停電で東北電力の東通原子力発電所は外部電源は結構長い時間遮断ですね。非常発電機が働いたので何事もなかったですね。 
 外部電源というのは「送電」ですから、送電網に何かあれば遮断されることになるのですね。今、PC使ってますが、送電が続くという前提でしています。地震とかが起こらないという前提かな。
 ところで、太平洋側での「海溝型地震」は巨大になりやすいですね。そうすると、地震の揺れによる停電が考えられますね。さらに、「津波」という危険性が出てくるのですね。女川原発は津波対策で敷地をかさ上げしていたため、非常用発電機が作動して、少々トラブルがあったようですが、特に問題はないということです。これは、「津波」で有名な三陸海岸に建設したということが「津波対策」をさせたわけだと思います。
 「津波」は海水ですね。電気製品が海水に浸かるとどうなりますか? 大抵は「使用不能」かな。完全防水されていればですが、発電所などの高圧線は防水はしていないでしょうね。また、発電機も大型は建物自体を防水にするほかないのでは。福島第二は海水のかかりにくい海から遠い原子炉建屋に非常用があったそうです。第一は津波のかかりやすい海よりのタービン建屋にあったそうです。
 福島第一原子力発電所は、一応国の指針を守って建設されていたことになるようです。平常の発電機を使って発電しているときは自前で供給できますが、原子炉緊急停止が必要な時は、ほぼ「地震」の時ですね。国の想定が甘かったということですが、これは国だけの責任かどうかは判断がつかないですね。福島第一原子力発電所のあとにつくられた原子力発電所では、不十分ながら「津波」対策みたいなことがされていたり、津波対策で敷地を14m高くした例があるからです。
 非常用の対策ですが、今回の事例からは「津波」がなければ、福島第一原子力発電所の程度にもう一系統ぐらいと、使用済燃料プールを別の建屋にしておくとかでも思ったりします。海溝型地震の震動には、震源の中央部分にある女川原発も耐えていますからね。直下型は解らないです。電源車とポンプ車配備は必須にしてください。

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