2011年4月25日月曜日

受動喫煙の発がんリスクと放射線の発がんリスク

 4月25日の日本経済新聞社会面に「放射線の発がんリスク 100ミリシーベルトで受動喫煙並み」という記事がありました。
 これは、広島、長崎の被爆者4万人以上の追跡調査とがん研究所などが実施した生活習慣病による発がん率などの疫学調査と比較したものです。
 ただ、どちらも少しの被爆や喫煙などでもがんが生じる人もおれば、もっと多くても発祥しない人もいます。でも、急性症状がでるような放射線被爆量では「即死」とかもありますので各地の最大放射線量に注意してください。今の公表分では年間100ミリシーベルトにならないところがほとんどだと思われます。
 今、100ミリシーベルトより少ない20ミリシーベルトで「計画的避難指示」でしたか、避難指示が行われているので尊重して避難するのがよいと思いますが、経費等は当然東京電力が持ち、避難場所での生活維持や改善も東京電力が責任を持つべきでしょうね。過去に指摘を受けながら、無視してきていますからね。せめて第二原子力発電所並みにしておけばと思われます。
 発がん率は100ミリシーベルトで受動喫煙の発がんリスクと放射線の発がんリスクは互角みたいですね。ということは、喫煙者はもっともっとリスクが高いということですね。さらに、このぐらいの放射線では発がんリスク以外はそれほど大きくはならないのではと思ったりしています。
 それに引き替え、喫煙では肺にタールなどがたまることによるCOPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)のリスクが高くなりますね。COPDは現在「たばこ病」といわれています。あの酸素ボンベを必要とする高齢者のほとんどはこのCOPDですよ。患者数は500万人以上で、死亡数も年間数万人かな。
 ニコチンを含む喫煙による有害物質の影響が血管にでて、動脈硬化が非常に起こりやすくなりますね。これは、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こしやすくなりますね。これらは「即死」の場合が結構ありますし、「即介護」にもいきますね。100ミリシーベルト程度ではこのタイプの危険はそう大きくないのでは。喫煙特有かな。
 放射線みたいに見えないものではなく、かつ、各人の責任でコントロールできるたばこについて、放射線と同様にリスク管理をしてほしいですね。

この書き込みのメールマガジンの申し込みはまぐまぐのページでお願いします。
IMG00191.jpg

0 件のコメント: