2007年6月16日土曜日

気がつけば”二流国”

2007年6月18日号の記事の見出しにありました。
港湾についてです。船舶コンテナの取扱量は増加を続けており、アジアでその伸びが大きいようですね。
1980年の取扱量と2006年の取扱量では、上海が500倍以上に、釜山が19倍ぐらい、香港が16倍ぐらい、シンガポールが27倍ぐらいになっているようです。
日本は主要港を合わせて4倍ぐらいで釜山一港を少し上回る程度で、上海、香港、シンガポールに大きく遅れを取っているというのです。一港あたりでは釜山にも完敗です。
どうして、こうなったのかな。
日本的公共事業のしがらみが一港に集中することを妨げたのでしょうね。空港でも成田と羽田、どう役割分担するの。今のところ、経済規模で何とか需要が増えているから成田に国際線が多数乗り入れてますが?
関西空港と伊丹空港、神戸空港、足の引っ張り合いですね。そこに中部空港が絡んできた。空港の規模ではどこもハブ空港にはできないような滑走路しか持っていない。韓国はソウル近郊に巨大な空港をつくりましたね。この空港に匹敵するような空港は日本にはない。
港に戻ります。神戸港も震災でコンテナが釜山などに流出して地盤沈下を感じて「改革」を始めたが、貨物が戻らないようですね。
この記事には、北九州港のことがでていました。港湾運営会社は2年で「債務超過」、税金で救済。原因は施設だけつくって「運用」面で荷主にメリットを感じさせなかったことかな。
港湾利用に関する法律が100年変わっていないとか、まあ、海外との競争に備えて対応していこうという意識のかけらもない部門が多いようですね。それらが、足を引っ張って、「気がつけば”二流国”」。
国際感覚のなさは、帝国陸軍などにその典型が見られるのですが、その伝統が脈々と受け継がれているのですね。教育でもね。だから、二流国に成り下がって行くのは仕方のないことなのかな。

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