2007年9月20日木曜日

教育における「評価」の問題

2007年のいつ頃からでしたか、「大学入試センター試験利用」の私立大学入試での合格数水増しが出てきましたね。
「水増し」といっても数字は誤魔化してません。何をしたかというと、センター試験高得点者に受験を依頼し、受験料を学校が負担したというものです。この受験制度はセンター試験さえ受けておけば「願書を出す」だけで合否が決まりますから、受験生には負担がなしにできるから合格数稼ぎに使われたのでしょうね。
その背景は「合格数」のみで高校を評価する人がほとんどだからでしょうね。実際はどのような入学生をどのように教育して、大学や社会においてどのような人物になっていったかを総合的に考慮して判断するのがよいと思うのですが、現実は「合格数」のみ。で、このようなことが起こったのですね。言い訳が見苦しかったです。
小中学校の評価が「絶対評価」になりましたね。入試での内申書の扱いに苦慮している高校が多いようです。「絶対評価」に日本が慣れていないから甘めになっていることが多いようです。
ところで、相対評価の時代である県のある学区の某中学校の出身者が進学先で大抵下3分の1の下位にいるという話を聞いたことがあります。公立中学校は「地域格差」が激しいですからね。学力が伴わなくても「相対評価」では上位になることがあるし、その逆の学校もあるわけです。ところで、どちらの地域にある学校の方が「よい学校」かは、内容をじっくり調べてから判断する必要があるのですが・・・。
相対評価は、その児童生徒が何ができるようになったとかは表していないですね。

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