2007年10月27日土曜日

大学卒研究社員の資質で「期待を上回る」は1%と文部科学省調査

10月26日付で「隔日」としましたが、前回が実質的には25日ですので、本日書きました。
これは朝日新聞で見つけました。
「研究開発をしている資本金10億円以上の企業1791社を対象に今年2~3月に調査し、896社(50%)から有効回答を得た。」ということです。
「期待を上回る」という方は、企業の期待度で違いが出てきやすいかも。でも、これらの企業では大抵継続して採用していると思うので『期待を下回る理由は、学士では「基礎教育の内容・方法が不十分」が最も多く、修士や博士は「企業ニーズに無関心など企業研究者としての自覚に欠ける」が最多だった。ほかに「教科書や既成理論への偏重教育で独創性が育っていない」「隣接分野の教育が不十分」を挙げた企業も多かった。 』の中で学士の「基礎教育の内容・方法が不十分」というのは大きな問題の一つですね。
大分、前に日本経済新聞で三菱重工の技術系でしたか、それも、造船か航空で「流体力学」を学んでいないのがいたというのです。この後、三菱重工では「流体力学」を必修にしたとか。
これは、学びやすい科目へ、もっと端的に言えば「卒業に必要な最小限度」の点取り勉強をしているからでしょうね。この傾向は、小学校の早い時期から始まっている可能性が高いですね。
まあ、卒論とかをしっかりしておれば、必修でなくても学習するとは思うのです。
また、修士や博士は「企業ニーズに無関心など企業研究者としての自覚に欠ける」というのはも人文科学や社会科学系科目を入試に関係なとかで軽視してきた結果ですが、こちらは学部段階での教育の立て直しと入試科目の増加などで幾分か対応できるでしょうが、専門に関係ないことを「役に立たない」と軽視する日本の風潮をなんとかする必要がありますね。
ですから、いくつかの一見関係なさそうな条件が作用している場合、その関係、それによる結果を結びつけられない大学卒が多いようです。学校の教師の中にも見られますね。その結果、本人等は非常にうまくしていると思っている行為での成果は「悲惨」のひとことになったりしています。あるいは、余計な仕事を抱え込んだりね。

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